尾道駅のすぐ北側、それから少し東へ行ったところには、珍しい配電線の鉄柱が残っている。
まずは北側からだな
ここではまず、腕金を大きく広げて大胆に2回線を振り分け引き留めしたものを発見!
振り分け引き留めすると共に、上下回線からはそれぞれ1回線も分岐している。
左上も気になるところだが、ここからは見えなかった。
続いて、トタン壁の間から鉄柱のプレートが望めたが、年式の記載まではなかった。
と、ここで、尾道駅方面を見ていた時のことであった。
おっ!山を上がる箇所にももう1本現役の鉄柱発見!
唯ここは風当たりがいいのか、少し防錆塗装が剥げている。
高圧配電線の支持については、こちらについては腕金ならぬアングルを使用しているようだ。
また、山の勾配地点でそれなりの強度を必要とするためだろうか、鉄柱の幅が少し広がっているから、高圧用アングルも少し幅広くなっている。
続いて、最初に見えた2回線の振り分けの方もトタン壁の間から撮影
基礎はこんな感じだった。
なお、ここで後ろに見える古民家のようなものは、松翠園のようである。
調べると元空き家だった物件を再生して貸しているようなことが書かれておった。
内装を見ると蛇口などに時代を感じた。
後、真新しいトイレの横には、ノップがいしを活用したフックも見られた。
ちなみにだが、山の勾配地点にある鉄柱については、そちらを利用することで撮れそうだ。
一番下にある紹介動画で見た。
http://ma.onomichisaisei.com/stay/
若いカップルが外道を歩いているシーンがあるんだが、「私のことが好きなんでしょ」だとか告白をしているようなところで横に鉄柱が見られた。w
そうだよ、わしは電柱が好きだよww
続いて2本目
いや、斜面にあるものを含めると3本目か!
高圧耐張がいしは不均等の2:1配置であった。
後、下にあるミニアームでは(こちらは腕木ならぬ腕金)、単相2線式の低圧電灯線の支持もできそうじゃな。
いずれとも年式は確認できなかった。
さて、奥にも鉄柱は続くが、一旦別の旧式が見えるので、ここで区切りを入れる。
おまけ
そこでは昔、屋内配線で使っていたがいしがあちこちで見られた。
壁を貫通する場合は、がい管を使用する。
あの乾電池のように小さいがいしをノップがいしという。
現在も販売されているものでは大きさの種類が複数あるが、昔はあの大きさのものが基本だ。
崩壊が凄まじい。
背広が入っているタンスもあと少しで落ちそうだ。
洋服とかも持って行かず、そのまま放置してしまうのか
そうそう、昔はああやって屋根裏にノップがいしを木ネジで固定して、配線していたんだよ。