2020年12月26日

1930.Dアームの上端で1回線分岐



 さて、お次は東海道本線の根府川駅付近での撮影となった。


この辺には、かつての国鉄時代に使用され、その後廃止された通信柱がいくつか残っている。

なお、その現場へは結構歩くことになる。また、道路から近距離で撮れそうなのは3本ぐらいで、他については私有地のようであるから近寄れそうにない感じだった。

(ほう、そんな凄いものが眠っているとは、驚き。)

折角来たのだから寄れるところは全て寄っておいた。


その前にまずは、近代の配電線で珍しいものを撮影


この辺で撮りたかったレアものはこれだ!

長いサイズのDアームが使わているのだが、ここでは珍しく、分岐の腕金がDアームの上端に取り付けられていた。



おまけ


根府川駅付近で撮りたかった、かつての国鉄時代の通信柱の撮影はこんな感じ。



今回の撮影は大分時間が押していたから、夕暮れ時の撮影となってしまった。

機会があれば、またちゃんとした昼間の撮影を行いたいところだ。


一番右側には日本ガイシさんの製造品があり、製造年は1927年を示している。
その左側は松風工業製だ。

腕木にびっしりと取り付けられている通信ねじ切り2重がいしカップは、古いもので製造年は1927年(昭和2年)を示していたものがあったから、もうじき軽く100年を超える。

唯、古いのは磁器がいしだけのように見られる。

支持物はさすがに木柱だと100年は持たないだろう。

それについては50年ぐらい前のものかと推定した。

それから1927年だと、関東大震災の復興時に再建されたものかと思われる。

中には海に引き込まれてしまったものもあったのだろうな。T_T





通信柱については、他にもいくつか残ったものがあるが、道路から近距離で撮れそうなものはあまりない。


それにしても、これまた通信ねじ切り2重がいしカップの数が物凄い!

今回の撮影は、これでおしまい。



















1929.Fアームで変圧器を横受け

 

Fアームで、変圧器を横受けにしたこの例も中々見かけない。




その前に、神奈川ではFアームの内部に変圧器を収める例が多いか・・・

1928.Fアームでトンボ腕金別付け

 


高圧と低圧の支持にFアームを使用した例で変圧器を設置する場合は、変圧器への引き下げ線支持のトンボ腕金はFアームの高圧用腕金などに直付けする例が多いが



ここはそれだと分岐の腕金と干渉してしまうため、トンボ腕金が珍しく別付けされていた。

1927.開閉器装柱で合計6つの10号中実がいし

Fアームを使った開閉器装柱なのだが、これまた見慣れぬ構成あり。

というのは、開閉器へのリード線支持用に、それぞれ片側3つずつ10号中実がいしがあることだ。



ここは沿岸エリアで、強風によって、リード線が風で揺られる懸念があったのだろう。


反対側はこんな感じ。


1926.ついでだから使っちゃおうか

 

今回撮影のものは、なんだかそういう感じがするものである。w

Fアームは、2回線の高圧が支持可能な設計であるが
下段には高圧は架けられていないため、変圧器への高圧引き下げ線を支持している。

変圧器への高圧引き下げ線支持であるが


ここでは普通に1本の腕金による使用も確認できるが、引き下げ線が風などで揺られる懸念があったのか、ここではFアームの下段回線部分にも、変圧器への高圧引き下げ線支持の10号中実がいしが取り付けられているのが見える。


おまけ


この後は真鶴駅へ行った。



真鶴駅前には、木製電柱が1本ある。

ずっと前に、ここを電車で通った時に見つけていたものだった。

今回ようやく撮影に至った。


高圧設備は何度か取り換えたようで、真新しいがのぅw

プレートも打ち替えられており、年式はわからなかった。


1925.大型サイズのDアームで2回線支持!





 Dアームが登場した頃は、2回線同時使用といった構成は見かけた覚えがないが、最近ではそういったものも普通に普及している。

ここでは裏のビルから高圧を引き離すため、大型サイズのDアームが上下で確認できた。


裏の影もまたいい感じw



おまけ