川の横断箇所で高圧配電線のスパンが長くなる場合、通常の腕金幅で高圧配電線を張るとなると、風に揺られて電線どうしが接触してしまう傾向にある。
それを防ぐため、川の横断箇所では、高圧配電線は三角配列に配列したり、腕金の幅を通常幅よりも極力広げたりして、接触を防ごうとすることがある。
なお、これから挙げる写真も、実は過去にも通りすがりで撮影したことがあったんだが、その時は唯撮るだけで、詳細の撮影ができていなかったため、再アップする。w
撮影地は、国道4号バイパス沿いである。
まずは三角配列の方で、架空地線支持は鳥居型となっている古い方から見て行く。
年式については確認できなかったが、これまた国道4号バイパス開通時の昭和42年頃かと思われた。
架空地線の引き留めについては、鳥居型となっており、昭和40年代らしさを感じた。
なお、引き留めの高圧用腕金については合計4本あるようで、川の横断区間を支えている高圧耐張がいしについては、1段上の抱腕金で取り付けられているのが見て取れた。
架空地線については、現状はここで引き留めとなっているが、これに関しても元は川を横断していたのだろうか?
なんとも不思議な構成である。
この形状で、変圧器への高圧引き下げ線を支持するトンボ腕金が左側にあると、なおさらモンスター電柱に見えがちである。ww
さらに河川敷より反対側w
各ある抱腕金を支えているアームタイについては、両サイドにある感じだった。
なお、これの向かいにあるものについては
一度設備更新をしたようであり、三角配列ではなく、腕金幅を通常より大きくしたもので対応していた。
と思ったが、こちらはどうやら縦型に大きく高圧を張ることにしたようである。
奥の腕金が長いのは、その縦型配列の高圧配電線の幅が長いからであろう。
普通サイズだと恐らく絡まってしまうものかと
小型サイズのDアームは、一部はそこまでのジャンパー線支持用として使っているようだった。
そして、実は反対側にも川を渡る配電線を支えたものが2本ずつあったが!
こちらは比較的設備が新しいようで、腕金幅を通常より広げたもので、電線どうしの接触を防いでいるようであった。
こちらは自動開閉器付きだが、この開閉器は連絡用のようだ。
なお、架空地線については、こちらは川の横断箇所も張っている。
日本橋より27キロ地点
さっきの自動開閉器が連絡用であるという証はここに!
上部の看板が生きているのであれば、そのはずだ。
続いてこれも向かいがある。
こちらも単純に、水平腕金は特に振り分けはせずに、そのまま長いサイズの腕金を使って、コン柱は2本建てにしたH柱のようだ。
なお、アームタイについては、こちらも両側についているのが確認できた。
近代普及のバカでかいミニバン群の右奥に、昭和40年代の鳥居型の付いている方と