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2020年10月25日

1858.腕金中央固定の引き通しでダブルハンガー

 

漫画によく出てきそうで、よくありそうなこの構成



実はというと、あまりこれと一致した構成は中々ないのである。w

1857.縦型配列で十字交差

 

縦型配列となった高圧配電線の縦型十字交差


これもまた中々見慣れぬ構成である。

1856.中部電力と東京電力の電線路が向かい合う光景

 ここは長野県大町市

電源供給エリアとしてはここは中部電力管内となるが、付近には東京電力の発電所がいくつか点在しており、その間を結ぶ電線路がある。

電線路名は大町新堰線といい、大町新堰発電所の制御用の電源で使っている東電自前の送電線路のようだ。

なお、今回は体力的な問題で起点までは巡れていないが、中部電力の配電線とその電線路とが向かい合うレアな光景も撮れたので、それを紹介しようかと思う。

負荷側から見ていく。
終点付近は中実耐張がいしによる振り分け引き留めが並んでいた。


それより前の支持物では、クランプがいしの引き通しが並ぶ。




そうとなると、これは一見、クランプがいしを使用していることから(東京電力の)配電線に見えがちだが、実際はそうではない。

電線路の途中には変圧器など負荷のかかるものが一切設置されていない、よって、これは送電線である。

また、プレートも

送電塔で見受けられる活線昇塔禁止の表示も
ここは塔ではなく電柱となるが、塔の表記とある。

これは通常は東京電力の送電線で見かけるものだ。

(送電線というのは、発電所から変電所間、もしくは発電所を経ないで変電所から変電所間を結ぶものを示す。電圧が低い送電線も実在する。)

なお、年式は平成23年(2011年)12月とあり、割と最近の設備であることがわかった。
といってももう10年ぐらい前か・・・
こちらは大町新堰線 68号柱

ここでは送電線で見受けられるタブレットも

その奥のクランプがいし引き通しは、67号、66号と続く。
なお、ここでは支持物に鋼管柱を使っている。

さて
さらにその奥では、中部電力の配電線と東京電力の配電線に見せかけた送電線が向き合う珍しい光景も続く。

こうして見ると

右側は明らか配電線に見えがちだが、送電線である。

普通の配電線なら、活線昇塔禁止の表示はなかろう。




左側に中部電力の10号中実がいし引き通しによる配電柱
右側に東京電力のクランプがいし引き通しの送電柱



プレートはこうだ!

こちらが中部電力側で、ここでは珍しく、年式の印字も確認された。



続いてこちらが、東電側の送電柱
普段は送電線で見慣れているプレートがここには電柱にある。




珍しい光景である。

1855.ねん架電柱

この先にて!

中部電力版の


ねん架電柱発見!

カーブ箇所での発見となった。
ねん架を行っているため、ジャンパー線支持の10号中実がいしは色々な位置に設置されていた。

ねん架について:電線路というのは、必ずカーブ箇所やジャンパー線などで各電線の長さに違いがでることから、不平衡が生じる。その不平衡をなくすのに行われるのがねん架である。

送電線も同様、偶にねん架鉄塔があると思うが、それはこうした配電線にも実在するのである。


1854.間隔狭し

 


変圧器が大容量かつ、配電柱の高さもまた低いことから




ここではやや窮屈な感じでハンガ―吊されたダブル変圧器が取り付けられていた。


おまけ








1853.宙を浮く腕金

 

宙を浮く腕金というのは、中電管内でたま~に見かける。


分岐箇所での活用が多いみたいだ。


中電の本拠地、名古屋でも目にしたことがある。



宙に浮かせる手法についてだが、普段は中央の高圧耐張がいしの引き留めで使われる大きなVストラップを使用して、腕金を浮かせているようだった。



年式については見えなかった。

割りと最近も新設されているのだろうか