GWといいますとどうしても、GW(ゴールデンウィーク)を思い起こすかのようなワードになってしまいますが、この意味ではなく、架空地線(英語で書くとGround Wire:グランドワイヤー)の意味となります。
これは、配電線の最上部に架空の線を張っておくことで、雷をそこに落とし、電柱の側面に施設されている赤い接地線(アース線)を通じて地中へ放電される仕組みになっています。
ところが、近年では、がいしや変圧器の耐雷化が進んだことで、必要がなくなり、廃止が続いています。
この線を支持するもので、古くは(1970年に入り、架空地線が登場したばかりの頃)腕金によって架空地線を支持するタイプがありました。
(今も埼玉県や千葉県に残っていることがありますが、都内23区では、まだ住宅密集地域に残っていることがあるようですが、ほぼ絶滅状態といえる状況です。)
その中で、腕金をまるで鳥居かのように組み合わせているものがあるのです。それを鳥居型と呼んでいます。
鳥居型はかつて、架空地線の引き留め箇所、または分岐箇所で使用されることが多かったようです。
ここでは、学生時代に車中より撮影した鳥居型のタイプを中心に掲載しようと思います!
よく見てみると鳥居型のGW支持の腕金にはちょっと天辺が飛び出ているタイプと出ていないタイプがあるようです。
こちらも埼玉!
やはり、天辺はちょっと突き出ています。
鳥居型に関してはやはり、突き出ていないタイプの方が多かったと思います。
引き留めでも天辺突き出しタイプ
↓こちらは横向きになって架空地線の分岐が行われていますが、鳥居型は突き出ないタイプとなっています。
右側の手動式の開閉器付きの電柱が古そうで、鳥居型があります。
東京都足立区での撮影となりました。
かなり山奥の電柱4
鳥居型のGW支持の腕金が使われていてさらに開閉器が付いている電柱
立替られたD型腕金付きの電柱
引き通しの鳥居型のGW支持の腕金付きの電柱







