ラベル 1924年(大正13年)製の懸垂がいしのかけら の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2022年6月4日

おまけ投稿:再びの榑坪線(猪苗代旧幹線や片品川線の送電塔との比較のおまけ付き。)

 


富士川クラフトパーク



ここでは再びの榑坪線の撮影だ。











同電線路でもまた、猪苗代旧幹線と同じく、アメリカのCARNEGIE(カーネギー)製の鋼材を使用していたようだ。


それについては!

怒った感じに見えないこちらの方で発見!


確かにこの腕金の少なさと、腕金の幅を見ると、猪苗代旧幹線と同じ鋼材を使用していたようなことがうかがえる。


また、懸垂がいしについても、当初はやはりこちらもアメリカ製を使用していたように思えた。なぜなら、1924年製の懸垂がいしのかけらを見つけたからだ。


年式は大正9年(1920年)1月



<ここで送電塔の比較>


まずは、元祖カーネギー!猪苗代旧幹線との比較はこんな感じ。↓

こちらの写真は、2019年11月9日撮影
埼玉や栃木方面は建て替えられてしまったが、同電線路の起点のある福島では、まだ結構な数が残っている。


猪苗代旧幹線の送電塔は、送電電圧を154kVへ昇圧した際に、一部腕金は改造されてしまったが、上相と下相の腕金は、内部に吊材を入れて補強しただけであるから、その点に多少の面影あり。


こちらの写真は、2018年4月1日撮影
最上部はちょっと違うが、各腕金が広々した感じは、榑坪線と似ている?
なお、当該送電塔は、既に建て替え済みである。


ちなみにだが、猪苗代旧幹線設計の送電塔は、他にも使用していたところがある。
それは片品川線だ。(他にも金井線もあるが、現存しているのかどうかは不明)

上記写真は片品川線でとらえた、同じくアメリカのカーネギー製鋼材を使用した送電塔である。

片品川線の元は、鉄柱の送電線であったから、険しい山を越えるには、丈夫な送電塔が必要となった。その箇所で、アメリカのカーネギー製鋼材を使用した送電塔が見られた。

当該送電塔は、建て替えに伴い既に現存はしていないが、2条地線支持の腕金を取り外せば、なんとなく榑坪線に似ている気がする。腕金の部分が似ている。

なお、こちらについては、特に送電電圧は10万ボルト以上へ昇圧されたわけではないから、完全なる原型で残っていた。


ここでまた、榑坪線の話に戻る。↓


他にも送電塔の嵩上げをして、下の方が変な形をしているものも見つかった。

ここは公園ができたから、その時に安全対策として、嵩上げされた感じに思えた。

初期のロゴは、三角形の中に、昔よく普及していた、特別高圧ピンがいしを描いたものだった。

最後に、1924年(大正13年)製の懸垂がいしのかけらはこんな感じ。

こちらは日本ガイシさんの製造品で、初期のロゴとなっている。



また、これまた他に落ちていたものによるが、裏面の溝については、1つ多い5つの溝で(現在の溝は、4つ。)も見つかり、これまた初期仕様に思えた。

日本ガイシさんでは、1924年の時点では、既に4つ溝に変更されているが、他社ではまだ5つ溝があった。(松風工業では、1930年代前半でも同種を確認済みである。)

ということで、これは他社製かと(ひっくり返したが、こちらは製造メーカーのロゴは確認できなかった。)



※くれぐれもヤマヒルには注意。(ヒル生息エリアは、今回が初かも。)

足でつぶしてもつぶれないから、かなりの強敵

気がついたら、がいしのかけらにも寄っていたのだった。

のんびりしていたり立ち尽くしていたりすると、あっという間に上がってくるであろう。

奴らは人の歩く振動に反応して、おびき出てくるらしい。

いつの間に出てきたから驚いた。

当サイト作者は、なんとか一度も刺されずに済んだ。


でもこれ、もしここで気を失って倒れてしまったとしたら、一体どれほどの数にくわれる羽目になるんだろうな。

なんか怖い。