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2022年10月29日

おまけ投稿:谷村線252号・廃矩形鉄塔

 


谷村線の廃矩形鉄塔は、山以外でプレートが今もなお見ることができる場所は、1か所だけある。



それが252号鉄塔であった。



見えにくいが、大正2年(1913年)6月と書かれているように思える。

廃止後もずっと残り続けた送電塔自体は、もう110年近くは経過しており、コンクリートの基礎部分も大きく砂利が見えるなど、破損しているところも見られた。

なお、プレートの固定については、ステップボルトと同時付けとしたようである。



内部のアームの組み方については、火の見櫓の鉄塔と同じような構成である。

あの頃らしい洋風っぽさが感じとれたのであった。


谷村線は、かつて実在していた桂川電力が建設したものだった。

かつて実在の東京電燈の所有となった頃には、一時期、東京電燈桂川線と名付けられた頃もあったそうだ。

昭和初期の東京電燈の50年史には谷村線とある。

(参考文献:電気工作物 震災豫防調査会(震災予防調査会) 調査書 大正13年12月30日発行、東京電燈株式會社開業50年史 昭和11年8月23日発行)