2020年10月31日

1866.宙を浮きながら引っ張られる3つの高圧耐張がいし!!これはかなり珍しい!

 

これまでにこのブログではいろいろなものを見てきたが、こんなものは初めて見かけた!

(ツイッターにて情報提供をくださった方にここでお礼を申し上げる。有難うございました。)

ここではなんと珍しく!

3つの高圧耐張がいしが各メッセンジャーワイヤーによって引っ張られながら宙を浮いているではないか!

それもワイヤー側については、風で揺られてワイヤーどうしが接触せぬよう、通常の高圧配電線のように棒型スペーサーも取り付けられていた。

ちなみにその向かいには


栃木式の初代のFアームも見つかった。
この種のFアームについては宇都宮の他、日光にもあるようである。

やや近距離はこんな感じ。

この空中引き留めについては、左奥にある高圧需要家向けに区分開閉器を取り付けるために施設したように見られる。

ここでは普通に右側にある配電柱で直接高圧を引き留めてもいいように思えるが、繋げないものどうしとはなるべく同一配電柱で支持することを禁止しているのだろうか

それともここでは、途中から道幅が広がったのでそうなったとも言えそうか?

なお、この空中引き留めの施設時期については・・・



昭和55年(1980年)と見てようさそうか?


今のようにワイヤーを張った空中分岐が普及する大分前のこの年代なら


こういうものがあっても不思議ではないか



今は空中分岐があるので、こういう新設はなかろう。


さらに向かいからはこんな感じで!




向かいのワイヤーの引き留め部はこんな感じ!

こうして見ると大分ずれて引き留めているかのようにも見える。


ワイヤーの引き留め部については、まるで遮蔽線を引き留めているかのような構成であった。

ストラップはちゃんとある。



宇都宮での撮影はここまでとなった。


1865.廃線だが、高圧ピンがいし2連引き通しで上部を腕金で継ぎ足し!

 ここではひさひさに構内線を掲載しよう!

ここで見つかった構内線は、高圧配電線の引き通しに高圧ピンがいしを使ったものが見つかったが、こちらはちょっと珍しいタイプあり!

これだ!

こういった場合は普通、パンザーマストを継ぎ足すのが基本であるが、ここではちょっと支持物に、通常ならば低圧引き込み線や電話線類支持用として使っている細めの鉄筋コンクリート柱を使っているためか、パンザーマストは継ぎ足せず、それの代用として腕金を継ぎ足しているのが見えた。

腕金による継ぎ足しだと単一腕金では強度不足となるためか、高圧用腕金は抱腕金となっていた。

同様に高圧ピンがいしも2連である。

しかしここはいずれとも廃線である。

ここが東京電力の高圧配電線からの引き込み口だったようだが、ここは構内線側(左下段)の大きなVストラップが古い!

中部電力では基本の大型のVストラップあり

これはかつての茶台がいしの引き留めを思わせるようなものである。

東電管内でこの種のストラップが見られるのも珍しい。

まぁこれは構内線となるが・・・

なお、終端については柱ごと除却されているみたいだった。

最後に確認できたのはこちらの単一溝付き腕金による高圧ピンがいし引き通しである。

高圧用腕金の取り付け向きについては負荷側向きのようだった。

1864.開閉器、ギリ収まる

ここでは高圧用腕金に初期型の離隔腕金を使用したものとなっているが!


鳥の落とし物被害が多いのだろう、ここでは棒のようなものがびっしり!

区分開閉器については珍しく、Dアームの内部に収まっているのが確認できた。

かなりギリギリな感じで収まっているようである。

それでなかなか見かけない感じか・・・

1863.分担して開閉器


 高圧用腕金に!

新手の離隔腕金を使ったものとなっているが


ここでは分岐箇所にある区分開閉器の取り付けについては、分岐の水平腕金には直接取り付けず、背後にもう1本腕金を取り付けて、そこに区分開閉器を取り付けていた。



こういった場合ならは、本線の離隔腕金のDアーム部分に開閉器を取り付けてもいいようにも思えるが、それだとジャンパー線をちゃんと固定できなくなってしまうためか、ここでは分担させたようだ。

にしても、あまり見かけぬ構成である!

そういえば架空地線については離隔腕金に更新後も架空地線キャップで支持することにしたようである。

1862.ダブル変圧器逆配置で旧式

ここでは元々建物側にダブル変圧器を設置することからして既に珍しいが


どうやらここでは、ダブル変圧器を支えている変台、それからその各変圧器への高圧引き下げ線を支持している腕金類の形も珍しく、その点はまた旧式のようだった。

この仕様を見たのは千葉の市川以来だ。

しかし10年くらい前に撮影したのが最後だから、いつ撮影したのかはもう忘れた。w



高圧カットアウトの製造年は1978年を示していた。

逆光だが反対側はこんな感じ!








1861.やり出し装柱でクランプがいしやや不均等配列

 

全てのクランプがいしを片側へ寄せたやり出し装柱となるが


ここでは写真から見て一番左側のクランプがいしがやや内側へ寄っていた。

1860.丸型変台とトンボ腕金が分離

一見はなんの変哲もない開閉器装柱であるが

ここで気になったのは、変圧器の土台付近である。


ここでは珍しく、丸型変台とトンボ腕金が分離していた。

こういった例は一体型が多い。


ちなみにその1本前では、高圧カットアウトを高圧配電線付近に取り付けるものが見つかったので、元はこちらもそうだったのかもしれない。

それで土台とトンボ腕金が分離していたのかと思われた。

その1本手前のものというのがこちら↑

高圧カットアウトを高圧配電線付近の上部に取り付けたものは、丸型変台が登場した昭和50年頃に登場している。

上部に高圧カットアウトを取り付けていた理由はこうである。

下段に高圧カットアウトがあると、配電柱の下の方に取り付けている街灯と(柱上でする上で)干渉してしまうから

昔は結構、国道沿いなどでも配電柱に街灯を取り付ける例が多かったから、そういったものが数多くあったらしい。