2020年2月2日

1642.補強が決め手!

やはりこの手の補強は、麻生区の特有なのか!?


今度は、上部で変圧器への引き下げ線を支持しているトンボ腕金に、1本腕金を追加して抱腕金仕様にしたものが見つかった。

上部のトンボ腕金というのは、開閉器のすぐ下にあるものである。
ここでは少しそれに短いサイズの腕金を使っておった。
恐らくこれは、昔、高圧用腕金として使っていた
長さ1500mmのものかと思われる。
ここでは、その短い腕金で変圧器への引き下げ線を支持していて
それがやや心配になったためか
通常は1本のところを2本にしたように見られる。




←そして、最上部の高圧配電線の両引き留め箇所にあるジャンパー線支持の10号中実がいしの個数についてもだが、やはり1個多めで、2個ずつ取り付けられておった!
トンボ腕金の補強といい、少し多めのジャンパー線支持がいしの個数といい、いずれとも他の地域では見たことがない補強度である。w

1641.Fアームの外に変圧器!



これは、神奈川県内で発見できるものだと


Fアームの内部に変圧器が収納されることが多いが、こちらは珍しく外側に変圧器が取り付けられておった。
(今回の撮影地は、神奈川県川崎市麻生区)

1640.ジャンパー線支持の10号中実がいしが2連!

高圧配電線の両引き留め箇所で取り付けられるジャンパー線を支持するがいしの個数についてだが


普通は、1本、1本の支持に1つずつ取り付けるのが大半であるが
中にはこのように2つずつ取り付けるものもあるようだ。
今回はそれを、川崎市の麻生区で発見した。
他では見たことがないので、どうやらこの地域を限定してあったようだ。




なお、配電柱自体の年式は1967年であったが、肝心な高圧用腕金辺りは、1973年頃のものかと思われる。
太っい大容量の高圧アルミ線がそうであろうことを物語っている。w


反対側はこんな感じで!
この手のものは、高圧耐張がいしが外れたときのことを考慮して、補強の観点から取り付けていたのだろうか?


そういえば実際に、高圧耐張がいしがストラップごと高圧用腕金から外れていて、ジャンパー線支持の10号中実がいしによって、辛うじて支持されているものがあったのを山梨の方で確認済みだったなぁ

1639.きつめの振り分け引き留め



このように、高圧配電線を振り分けたものを振り分け引き留めというが



今回はその手の大分古びたもので(アームタイにアングルを使っていることが古い)、結構きつめの振り分け引き留めを発見したのだった。



それがこれだ!

下段にある中央の高圧耐張がいしと上部の高圧用腕金を支えているアームタイとの距離だが、結構すれすれのようだった。



さて、年式については


1967年を示しておったが、高圧用腕金については、それより後の1970年に入った直後のものかと思われる。

1638.下段のトンボ腕金不使用でトリプルトランス

丸型変台を使用したもので、下段に高圧カットアウトや柱上トランスへの引き下げ線を支持するがいしを取り付けたトンボ腕金がなく、丸型変台にそれらを直付けした、この手のものによる丸型変台仕様については!

その手のものは、大きな外灯を交わすために普及していたらしい。
こちらの写真でそれが証明できる。
↑ここで、通常通り(といっても、丸型変台を使ったものは、もう今では旧式仕様になるか・・・)
丸型変台の下よりトンボ腕金を突き出させてしまうと、外灯と接触してしまう。

昭和50年代に一時期普及していたものとなるが!


今回はその手のもので、同時に3台もの柱上トランスを取り付けたものを発見したのだった!

それがこれだ!


ちょっと冬の日の向きの関係で、日陰で見づらくなってしまったが

ここでは、下段のトンボ腕金を省略した丸型変台仕様で、柱上トランスが3台取り付けられておった!
通常のダブルを越してトリプルだ!w

やや正面写真はこんな感じだ!
この手のものは、大きな外灯があってトンボ腕金の取り付けができないような国道沿いで、稀に見かけてきたが、今回は特にそういう道でもなさそう。
いやでも、道幅が多少広いからそういう意味合いでここはそうしたのかな

でも今は見たところ、その手の外灯は、ここではかなり小型化されておった。
元々は大きな外灯があった感じか?




さて、年式については、1979年のようだった!
やっぱりその昭和50年前後だよなぁ


正面はこんな感じで!w
いずれとも!

乗っかっている柱上トランスの容量については、大容量のようで、50kVAのようだった。
恐らく全部電灯用かな

最後に反対側を!


珍しいものがあると、つい撮り過ぎちゃうw

1637.上段回線のみ立ち上げのため、上下間に空間


こちらは2回線中、上段回線のみの立ち上げで
その間にケーブルヘッドが取り付けられているため、大きく空間の空いたタイプが確認できた。
空間には、上段回線用のケーブルヘッドの他、変圧器へ引き下げ線を引き下げる役割で取り付けらられるスリップオンがいしが取り付けられていた。

反対側はこんな感じで!

下段回線については、高圧用腕金と柱上トランスとの距離がかなり短くなっていた。

1636.いずれとも抱腕金の引き通しで、連系用開閉器付き!


こちらは、2回線の高圧配電線を張ったもので、いずれとも高圧用腕金とクランプがいしを2つずつ取り付けた抱腕金装柱になっているのだが、その状態のもので、2回線間に連系用開閉器を挟んだものは珍しい!
(連系用開閉器とは:常時スイッチオフの開閉器(常時開放)のことであり、いずれかの配電線が雷に打たれて配電線が故障した場合に備えて、健全回線から電源を取れるようにしているのが役割である。)



それもここでは、上下でがいしの配列も不揃いであり、上部が高圧用腕金を中央に固定して、クランプがいしを不均等に2:1に配置!
続いて、下段の方が全ての電線を片寄せさせたやり出しによるもので、クランプがいしを3:0に配置したものとなっていたのだった!

このがいしの組み合わせも、またそう簡単に見かけることはあるまいw



なお、柱上に連系用開閉器が取り付けられると、電柱番号札の付近には、この手の表示板も取り付けられる。

1635.区分開閉器を取り付けた立ち上げ柱にて、柱上トランスを前受け!


ここでは、建て替え済みの桜ケ丘線のそばに!
無電柱化ゾーンに合わせて、高圧配電線の立ち上げで区分開閉器を取り付けたものが見つかったのだが
ここで気になったのは、柱上トランスの取り付け方だ!

柱上トランスに丸型変台を使用したものはよくあるが、ここでは丸型変台から小さなアームを伸ばして高圧カットアウトを直接支持できる仕様によるもので、トランスのつけ方は、前受けとなっていたのだった。


1634.腕金別付けで開閉器!


こちらの開閉器装柱は

階段の頂上にあって、その地点で、両引き留めされている高圧用腕金に開閉器を直付けするとなると、強度の面で問題が発生するためか


珍しく開閉器が別の高圧用腕金に別付けされておった。