2018年7月16日

1323.三相仕様の開閉器なのに単相開閉器

三相仕様の開閉器なのに単相交流のみの接続となったものは初見だ。


ここは山奥で、恐らくこの先は電灯需要しかないため、このようなものが確認できたのかと思われる。






それも自動開閉器ということは、ここまで長い単相交流の配電線がずっと続いているというわけですな





ご覧の通りの単相交流2線式でーす。



建柱年は2010年のようであった。




最後に反対側を撮っておしまい。

1322.Fアームで1本1本の腕金をご丁寧に用いて縦型配列の高圧線を支持!!

この日は奥秩父へ行き、歴史的!昭和2年(1927年)建設の黒部幹線(日本電力東京送電線!)の撮影へ!
(※日本電力は太平洋戦争前に存在した日本の電力会社です。かなり古いです。)

以下はそこへ向かう道中に撮影!

西武秩父駅付近です。



この駅付近には





このような激レアがいました。w


そうです、Fアームなのですが、ここでは珍しくいつものように、1本の高圧用腕金だけで水平配列となった高圧を支持しているのではなく!
ここでは何故か、Fアームに1本1本の高圧用腕金を取り付けて、縦型配列の高圧線を支持していました!
それもここだけ、集中的に3本程ありました。

これは珍しい!
いや、珍しいを通り越して激レアである!w
架空地線まで飛び出ています!


なお、こちらについては、以前は高圧需要家向けに区分開閉器もあったようですが、引き込み側である物件がテナントになっていたので、なくなっていました。


奥にももう1本あります。

しかし、一番奥にある最後の引き留め柱については、最近設備を一新したためか縦型にはなっていません。w
(手前のFアーム群は恐らくDアーム登場前の設備であるから、その一方で奥にある引き留め柱の高圧耐張がいしも直接配電柱に取り付けるとなると、高圧の間隔が縦に広がり、他のものを取り付けるスペースがなくなってしまうため、合わせなかったようです。)



一方、交差点を右に曲がったところにも似たようなものを発見しましたが、こちらは何故かFアームは使っておらず、普通の高圧用腕金を使っているようでした。



とりあえず建柱年をFアームのやつで確認!
(昭和53年じゃぁ、まだ初代のFアームの時代かと思うが・・・)













いずれも見た感じ、なんとしてでも高圧を最大限に!建物から避けたいがための設備であったかのような感じに見えます。!!



おまけ

この日に撮影した黒部幹線の写真です。

この日の撮影は一応、こちらがメインでした。w

次いでだったんで、秩父駅に立ち寄ったわけですねー^^
黒部幹線とその後ろに、かつての新秩父開閉所~新所沢変電所の区間まで続いていた、除却待ちの安曇幹線の烏帽子型鉄塔




ちなみに黒部幹線の現役バリバリだった当初は、日本電力特有構成の鉄塔がなんと!途中、青梅辺りで開閉所を挟みながら、神奈川県の小田急線の百合ヶ丘駅の方まで続いていたようだ!

その証拠はこちら→古い1961年(昭和36年)の映画、喜劇 駅前団地では、丁度!新百合ヶ丘駅付近にあったと思われる黒部幹線の鉄塔が映ったものがある。
主人公の2人が踏切でない小田急の線路を渡っているシーンで見れます。
(↑昔は規制が緩かった。)
映画見てください。w

ちなみにこちらも現状は繋ぎ替えがされており、京王電鉄の聖蹟桜ヶ丘駅を少し南東方面へ下がった箇所(京王永山・小田急永山駅付近)からでないと見られなくなってしまった。(なお、その区間の建設年は、昭和2年から大分離れて遅く、昭和14年(1939年)であった。)
それも今は、その区間は死線状態にあり、いつ除却されても不思議ではない感じだ。
まぁ、それに比べりゃ奥秩父付近はまだ現役なので、残りそうです。^^
日本電力時代の名残を残してほしいため、防錆塗装で残してもらいたいものです。w
山を下りる黒部幹線
送電線が通る箇所だけ山林が切り開いてあります。巡視やメンテは大変そうだ。









撮影地は全く違うが、ここでとらえたものは正しく!1961年(昭和36年)の映画、喜劇 駅前団地で見たものに似てます。w

2018年7月15日

1321.長いサイズでがいしどうしの間隔大!



長い高圧用腕金を使ったもので



がいしとの間隔を最大限まで広げたこうしたタイプについては、埼玉でも一時、目にしたことがあったが


静岡にもあるらしい。

1320.古そうなDアーム




なんでしょうか、グランドワイヤーがないから不自然な感じに見えて、掲載しちゃった感じでしょうかw


根元が分岐している角ばりのDアームってそこまで見ないような気がします。
また、腕金は少し長い気がします。

1319.腕金中央固定タイプで長いサイズの腕金を使用!

ここからは富士駅付近の撮影です!
なので、再び東電の配電線撮影に戻ります。




高圧用腕金が中央固定タイプとなっていますが


その中で長いサイズの高圧用腕金が使われているのは珍しい!

最初ストリートビューで発見した時は、腕金が継ぎ足されているのかと思ったが、そうではなかった。

1318.高圧ピンがいしでトランスの外箱を絶縁!



中部電力管内では、海に近いエリアでトランスを取り付ける場合、海から吹きつく塩による漏電故防止のためでしょうか


トランスの外箱を耐塩ピンがいしや高圧ピンがいしによって絶縁させたものがあります。

1317.トンボ腕金方式で引き下げ

中電の設備でこうしたトンボ腕金を用いた設備が見られるのは珍しい!





同管内では、昔からトンボ腕金にはせず、1本の腕金によって変圧器への引き下げ線を支持することが多かったことだろうと思います。

ここでは変台から上下合わせて、トンボ腕金となっていました。


1316.逆三角配列の引き留め

中部電力では大いにCアームも普及し、高圧の配列は普通の三角配列となっているものが多いですが、タイプによっては逆三角配列によって高圧を支持したものがあります。


それがこちら!




ここではなんと、丸みを帯びた旧式のCアームで逆三角配列による引き留め柱発見!
高圧の幅がかなりコンパクトに見えます。




なんだか不思議な感じです。
東電の設備でいえば、これは離隔腕金の代わりといった感じなのでしょうか

1315.激レア!トリプルハンガー装柱! その1

この日は中部電力管内では激レアな、3台のトランスを腕金からハンガーによって吊り下げたハンガー装柱を撮りに!静岡の興津の方へお出かけだい!


団地にいました。w


ハンガー装柱については、一応、こうした3台吊りも可能のようです。
(古い配電工学系の本!配電工学 現場の手引き 1 昭和36年6月15日5版発行に、一応その設計図が載ってます。)

いやーそれにしても!3台なるトランスを取り付けたハンガー装柱は初見です!これは凄い!!







こちらは富士駅付近で撮影

ちなみにこれは、東電管内の設備だとこのような感じです。
昔は同管内でもハンガー装柱が大いに普及していた時代がありましたが、こちらでも3台のトランスを取り付けたトリプルハンガー装柱がいたのかどうかは不明です。