2018年7月16日

1322.Fアームで1本1本の腕金をご丁寧に用いて縦型配列の高圧線を支持!!

この日は奥秩父へ行き、歴史的!昭和2年(1927年)建設の黒部幹線(日本電力東京送電線!)の撮影へ!
(※日本電力は太平洋戦争前に存在した日本の電力会社です。かなり古いです。)

以下はそこへ向かう道中に撮影!

西武秩父駅付近です。



この駅付近には





このような激レアがいました。w


そうです、Fアームなのですが、ここでは珍しくいつものように、1本の高圧用腕金だけで水平配列となった高圧を支持しているのではなく!
ここでは何故か、Fアームに1本1本の高圧用腕金を取り付けて、縦型配列の高圧線を支持していました!
それもここだけ、集中的に3本程ありました。

これは珍しい!
いや、珍しいを通り越して激レアである!w
架空地線まで飛び出ています!


なお、こちらについては、以前は高圧需要家向けに区分開閉器もあったようですが、引き込み側である物件がテナントになっていたので、なくなっていました。


奥にももう1本あります。

しかし、一番奥にある最後の引き留め柱については、最近設備を一新したためか縦型にはなっていません。w
(手前のFアーム群は恐らくDアーム登場前の設備であるから、その一方で奥にある引き留め柱の高圧耐張がいしも直接配電柱に取り付けるとなると、高圧の間隔が縦に広がり、他のものを取り付けるスペースがなくなってしまうため、合わせなかったようです。)



一方、交差点を右に曲がったところにも似たようなものを発見しましたが、こちらは何故かFアームは使っておらず、普通の高圧用腕金を使っているようでした。



とりあえず建柱年をFアームのやつで確認!
(昭和53年じゃぁ、まだ初代のFアームの時代かと思うが・・・)













いずれも見た感じ、なんとしてでも高圧を最大限に!建物から避けたいがための設備であったかのような感じに見えます。!!



おまけ

この日に撮影した黒部幹線の写真です。

この日の撮影は一応、こちらがメインでした。w

次いでだったんで、秩父駅に立ち寄ったわけですねー^^
黒部幹線とその後ろに、かつての新秩父開閉所~新所沢変電所の区間まで続いていた、除却待ちの安曇幹線の烏帽子型鉄塔




ちなみに黒部幹線の現役バリバリだった当初は、日本電力特有構成の鉄塔がなんと!途中、青梅辺りで開閉所を挟みながら、神奈川県の小田急線の百合ヶ丘駅の方まで続いていたようだ!

その証拠はこちら→古い1961年(昭和36年)の映画、喜劇 駅前団地では、丁度!新百合ヶ丘駅付近にあったと思われる黒部幹線の鉄塔が映ったものがある。
主人公の2人が踏切でない小田急の線路を渡っているシーンで見れます。
(↑昔は規制が緩かった。)
映画見てください。w

ちなみにこちらも現状は繋ぎ替えがされており、京王電鉄の聖蹟桜ヶ丘駅を少し南東方面へ下がった箇所(京王永山・小田急永山駅付近)からでないと見られなくなってしまった。(なお、その区間の建設年は、昭和2年から大分離れて遅く、昭和14年(1939年)であった。)
それも今は、その区間は死線状態にあり、いつ除却されても不思議ではない感じだ。
まぁ、それに比べりゃ奥秩父付近はまだ現役なので、残りそうです。^^
日本電力時代の名残を残してほしいため、防錆塗装で残してもらいたいものです。w
山を下りる黒部幹線
送電線が通る箇所だけ山林が切り開いてあります。巡視やメンテは大変そうだ。









撮影地は全く違うが、ここでとらえたものは正しく!1961年(昭和36年)の映画、喜劇 駅前団地で見たものに似てます。w