2021年3月27日

2150.合計4回線設計の鉄柱(四角柱)!?






この感じだとここは、そういう風に見えなくもない。


いやでも、現状は2回線のみの支持となっている。

高圧配電線の支持には腕金ならぬ昔のアングルを使用!


ここはややカーブを振っているため、そうしたとも言えそうか?





なお、変圧器への高圧引き下げ線を支持している耐雪塩がいしについては、日本ガイシ製と九州寄りの地域で確認できる光洋電機製が確認できた。



高圧カットアウトの製造年は、先ほどと変わらず1992年製


もう来れないだろうから、撮れるところからは全部撮っておいた。w

(全て細い路地より撮影)




変圧器はここまでの異容量だと、低圧配電線はここは三相4線式かな




年式については、やはりどこも記載がないな。

ダイヤモンドトランス!

な~んてなw

で、鉄柱はこれで終わりなのかと思ったが・・・


いや!


まだ奥にもあったぞ!

次は階段のところだなぁ

高圧配電線の配列は水平に2回線を配置した仕様だ!


しかしこちらは、錆びが凄まじい。

2149.こりゃ凄い、腕木を使った変台発見!

 


いやはや!


今も腕木を使用した変台(変圧器を載せる土台のこと)があるとはなぁ!



これは驚いた!(とはいえ、東北電力でも宮城の方でいっとき見たことあったか。)

しかしここは海寄りの地域だと思うのだが、そのままで強度的には大丈夫なのだろうか




支持物はパンザーマストで、高圧用腕金は抱腕金で、高圧配電線は2:1に不均等に並んだ高圧耐張がいしによって両引き留めされている。



トンボ型に組んだ変台は、東電で見かけるものとは若干仕様が違う。

本来は変圧器1台用(電灯用変圧器の設置用)で設計したように思えるが、結局は小さな変圧器を2台配置することになったため、その変台の上部に追加で腕木を用意し、小容量の変圧器を2台横並びさせたように思えた。

高圧引き下げ線は3本、それから変圧器が2台あるということは、これは三相3線式の200Vの動力用の変圧器だな。



あそこまで小さい変圧器だと、容量は5kVAにも思えるが、どうだろうか

ここからじゃ、ちょっとそこまではさすがに見れない。w



最後に!


反対側はこんな感じ!w

(周囲に誰もいないことを確認した場合は、反対側もしっかりと撮影するのが、ゴロンディーナーの掟ww)


高圧カットアウトについては、そこまで古くはないな。



1992年とある。

平成4年か

2148.尾道駅北側の配電線の鉄柱(四角柱)!


尾道駅のすぐ北側、それから少し東へ行ったところには、珍しい配電線の鉄柱が残っている。

まずは北側からだな


ここではまず、腕金を大きく広げて大胆に2回線を振り分け引き留めしたものを発見!

振り分け引き留めすると共に、上下回線からはそれぞれ1回線も分岐している。




左上も気になるところだが、ここからは見えなかった。



続いて、トタン壁の間から鉄柱のプレートが望めたが、年式の記載まではなかった。


と、ここで、尾道駅方面を見ていた時のことであった。


おっ!山を上がる箇所にももう1本現役の鉄柱発見!


唯ここは風当たりがいいのか、少し防錆塗装が剥げている。

高圧配電線の支持については、こちらについては腕金ならぬアングルを使用しているようだ。

また、山の勾配地点でそれなりの強度を必要とするためだろうか、鉄柱の幅が少し広がっているから、高圧用アングルも少し幅広くなっている。



続いて、最初に見えた2回線の振り分けの方もトタン壁の間から撮影

基礎はこんな感じだった。

なお、ここで後ろに見える古民家のようなものは、松翠園のようである。
調べると元空き家だった物件を再生して貸しているようなことが書かれておった。
内装を見ると蛇口などに時代を感じた。
後、真新しいトイレの横には、ノップがいしを活用したフックも見られた。
ちなみにだが、山の勾配地点にある鉄柱については、そちらを利用することで撮れそうだ。
一番下にある紹介動画で見た。
http://ma.onomichisaisei.com/stay/
若いカップルが外道を歩いているシーンがあるんだが、「私のことが好きなんでしょ」だとか告白をしているようなところで横に鉄柱が見られた。w

そうだよ、わしは電柱が好きだよww




続いて2本目
いや、斜面にあるものを含めると3本目か!

その上部の拡大!
高圧耐張がいしは不均等の2:1配置であった。
後、下にあるミニアームでは(こちらは腕木ならぬ腕金)、単相2線式の低圧電灯線の支持もできそうじゃな。



いずれとも年式は確認できなかった。


さて、奥にも鉄柱は続くが、一旦別の旧式が見えるので、ここで区切りを入れる。



おまけ


他には、過疎化で人が減っているのだろうか、大きく崩壊している物件も!



そこでは昔、屋内配線で使っていたがいしがあちこちで見られた。
壁を貫通する場合は、がい管を使用する。
あの乾電池のように小さいがいしをノップがいしという。
現在も販売されているものでは大きさの種類が複数あるが、昔はあの大きさのものが基本だ。


崩壊が凄まじい。
背広が入っているタンスもあと少しで落ちそうだ。
洋服とかも持って行かず、そのまま放置してしまうのか

そうそう、昔はああやって屋根裏にノップがいしを木ネジで固定して、配線していたんだよ。

2147.変台のある変圧器 その2

 


尾道駅到着!


ここで撮りたかったのは、駅のすぐ北側と少し東側に残っている配電線の鉄柱である。(またかw)

鉄柱の種類については、やはり四角柱が大半で、三角鉄柱はわずか1本のみ~


階段を上がっていくと猫ちゃんが出迎えてくれた。^^


道路より撮影

鉄柱の撮影を始める前に!


1本程左側に、旧式でレアな分類に入りそうなものが見えたから、まずはその撮影からだ。w


ここでは、変台を必要とした変圧器を取り付けたものを発見!

変圧器への高圧引き下げ線の支持で使われているのは耐雪塩がいし
この耐雪塩がいしも本線の高圧配電線の引き通し用と変圧器への高圧引き下げ線支持用としでにわかに種類が違っている。
本線では中実仕様が多いが、変圧器への引き下げ線は、磁器とボルトをセメントで接着した仕様が基本のようだ。

変圧器については、そこまでは古いわけではない感じだが、変圧器を縛り付けてある捕縛には、古い番線みたいなものが使われている。

次いで、ブッシングは通常のものだ。

なお、変圧器前面には4つのハンガーフックが確認できないことから、中国電力管内では、ハンガー装柱は普及していなかった?ように見られた。


その1はこちらへ


おまけ投稿:鋼鉄をそのまま支持物として使用か?




さぁ、広島の中心部での撮影ももうじき終盤だ。

(そろそろいつもの東電管内の記事を書きたいところw)

この後は尾道へ行く。

尾道にも鉄柱がいくつか残っているという情報を頂いたから、その撮影へ向かうのじゃ。w


と、広島駅を出発するその前に!

もう1本情報提供を頂いていたものがあったから、その撮影だ。




これだ!

ここではかなり錆びついた鋼鉄?の支持物を確認!

見た感じ、建物などで使われる鋼材のように思えるが、戦後の復興期は、復興を早めようと鋼鉄をそのまま代用として使用することもあったということだろうか

見た感じこれはH鋼かな

分類としては、これは電話線類を支持する電信柱に該当するものだが、かなり古そうだ。



年式については、あれだけの錆びだと、昭和31年の当時物に思える。




さぁ、いよいよ尾道駅へ!


尾道へは、福山経由で向かった。