2020年6月20日

1780.すり抜けの術w

2回線の高圧配電線が張ってあって、そのうちの上段の高圧配電線を引き上げ、もしくは引き下げたい場合は、下段の高圧をすり抜ける必要がある。

それをここでは、題して、「すり抜けの術」と呼ばせて頂こう。w

(ひさひさにそんな考えが思いついたのだった。w)


このすりぬけ手法は、昔はそんな数がなかったような気がするが、最近では当たり前のようにある。

なお、その上部の1回線については、付近の増穂変電所(配電用変電所)が起点のようだった。

(普通は配電用変電所から立ち上がって1本目の配電柱に区分開閉器を取り付けるのだが、どうやらここは違うようだ。)


続いて、写真奥の2回線とは、下段の1回線のみが接続されているようだった。

その下段の1回線については、この写真の手前方向に連系用開閉器が施設されている箇所があった。→それがここで紹介しているものだ。


それから、先ほどのFアーム装柱で上部に区分開閉器があったと思うが、どうやらそれが配電用変電所からの立ち上がりの区分開閉器の役割を担っているようだった。

ちなみにそのすりぬけを適用した次の配電柱では、ジャンパー線支持に高圧ピンがいしを使った旧式が確認できたといった感じだった。

こうした特殊な例があったので(普通ならば、高圧を立ち上げる際は、1本目の配電柱に区分開閉器を施設するが、ここは3本目に施設されていたので)、これまたジャンパー線支持に高圧ピンがいしを使った旧式もずっと残っていたのかと思われた。


しかし文章だとわかりにくいので、一応図にもしてみた。↑
(一部、間違いがあったので、訂正しました。)
・細かい分岐などは割愛
・図で表す終端は、引き留めの他、高圧引き込み線を分岐しているものや変圧器が施設してあるものなどを示している。

(※図は個人で調べた結果のため、確実に正しいとは限りません。あくまでも個人的な見解です。なお、今回の撮影で写真があるものについては、図の中にて、明記しました。写真のあるなしは、いずれとも古いものや珍しいものしか撮影していないためです。)