2020年3月15日

1756.被覆のある架空地線



まず、架空地線についてだが、これは配電線の最上部に施設されるワイヤー(グランドワイヤー)で、あえて電気の通っていない電線を最上部に張ることで、雷をそこに落ちやすくするわけだが
(雷というのは高いところに落ちやすい。そのため、配電線の最上部に電気の通っていない電線を張るのである。しかしまぁ最近では、その架空地線は廃止傾向にある。)



ここでは何故か!



架空地線に絶縁被覆を用いたものが発見された!?
(多分これもずっと前に車から撮ったような記憶があるが、リベンジ撮影ということで再撮影w)
これでは架空地線の意味がないような気がするが・・・


発見したのは、国道4号バイパスの西草加変電所(草加の電柱置き場)付近である。

架空地線キャップの支持点にて、架空地線の絶縁電線の被覆を剥いで、接地線を降ろしている配電柱

そこの配電用変電所周辺では、架空地線に絶縁電線を使用したものが見つかった。




ここの架空地線は、何か通信線の役割も担っているのだろうか


送電でいうOPGWだろうか



一方これは、他の配電線路でも確認できた!

架空地線だが、やはりこちらも両引き留めを除いた箇所については、黒色の被覆が付いている!
なお、以前までは、西草加変電所からずっと続いていたようだったが



その地点については
絶縁被覆の付いた架空地線があったのは、更新されていないエリアのみであった。
こちらは更新されているので、架空地線に被覆はない。

最近、新築の家が建ち、その目の前にある配電柱も茶色塗装のものへ更新されたので、絶縁被覆を付けた架空地線は確認できなかった。
だとすると、あれは古いものか


なお、その西草加変電所からの2回線の高圧配電線の立ち上がり柱というのがこちら


ここでは、2回線を近距離で立ち上げているわけだが、これより少し奥へ行った箇所で、絶縁電線となった架空地線が確認できた感じである。


変電所内部には、大きな送電塔で形成された小松川線が出入りしているが、2回線の高圧配電線については、瀬崎線という66kVの送電線路から6600Vに電圧を落として、配電幹線を張っているようだった。

その瀬崎線の送電線というのがこちらの写真の中央に写っているものですな


なお、立ち上がり柱には、どこの変電所から来ているのかの表示も見られた。


おまけ



こちらは、さっきの小松川線の送電塔である。



こちらはねん架鉄塔のようだった。



建設年は比較的若い。
建設年というよりも、建て替えか


草加の電柱置き場には、真新しい鋼管柱が置いてあった。
最近の鋼管柱は、鉄筋コンクリート柱(←根入れ部分で適用)と複合型になったものが登場している。