まず、ケーブルヘッドというのは、配電用変電所から引き出された地中CVTケーブルを普通の高圧絶縁電線に変換する役割で使われるのが基本であるが、時には変圧器への高圧引き下げ線を、何らかの影響で通常通り引き下げない場合にも使用されることがある。
その場合は、通常の配電幹線で使われるような大型のものではなく、小型が使われる。
ここでは!
高圧用腕金にミニチュアサイズのケーブルヘッドを取り付けたものがそれぞれ見つかった。
ここでは2回線張ってあるうちの高圧配電線の上段回線より、変圧器への高圧引き下げ線を引き下げたいのだが、自動開閉器(常時開放)を通してある他の連絡線が少し邪魔をしており、通常通り、トンボ腕金を使用した引き下げができないため、ミニチュアケーブルヘッドを使用し、普通の高圧絶縁電線を一旦CVTケーブルに変換している。
なお、CVTケーブルになった高圧引き下げ線は、高圧カットアウトの目の前で再び通常の絶縁電線となり、変圧器へ接続される。
上段回線ずつ高圧引き下げ線を取り出しているのは、どちらかの連絡線が雷などで故障した際に、健全回線から電源を取れるようにしているためであろう。
ここで2回線中、上段回線より電灯用変圧器を通して取り出した低圧電灯線は!
↑こちらの先ほどの左側の向かいにある自動開閉器装柱へ向かっているのが見て取れた。