2008年3月31日

093.中部電力の電柱を少しだけ その1

長野県の軽井沢に行って来た際に撮影してきた中部電力の電柱です。
まずは車の後部座席から通りすがり時に撮影したものからの掲載です!
やはり、普段は東京電力の電柱を見慣れているので、中部電力の供給エリアに行ってみると見方が変わってきます。
引き通し支持の碍子の種類も異なり中部電力の電柱では、雷害による断線から保護する為、耐雷ホーンを取り付けた中実碍子によって高圧線が支持されています。(東京電力管内のの電柱では、中実碍子の頂部に放電クランプを取り付けて、クランプ碍子になっていますが)
また中部電力の電柱では、高圧線や低圧線だけでなく架空地線の支持にも碍子を取り付けて絶縁しています。これも高圧線と同じように引き通しのタイプではピン碍子が使われていて、引き留め型では1連の耐張碍子が使われています。 中部電力の電柱ではこのような変圧器の取り付けが普通のようでよく見かけます。2本の腕金との間にハンガーという金具を2本使って、そこで変圧器を固定しているようです。
東京電力の電柱にも、かつてはこのように変圧器を取り付けるタイプがあったようですが、現在では殆どが新しいものへと交換されており中々見ることはできません。)
↓その中より頑張って東電管内の電柱で発見しました。ハンガーのタイプを下記ページにて掲載しています。↓
最上部を通る架空地線の分岐側にも注目して頂くと、1連の耐張碍子が取り付けられており分岐がされています。
又、高圧線の分岐側の耐張碍子のクランプカバーの組み合わせが変わっています。
真ん中の耐張碍子の引き留めクランプカバーは美化を考慮した新しいタイプのカバーになっており、あまり目立たないグレーのタイプです。現在ではまだまだ黒のカバーも見かけますが、今後このタイプも徐々に増えていくと思われます。
こちらは珍しそう・・・高圧線を支持する中実碍子の並び方が凄いです。
腕金の固定の仕方を眺めていて思ったのですが、本来は2:1の碍子の配列のタイプのものかと思われます。でも高圧線の配置は3:0になっています。w 今度は普通のタイプで!!
こちらもやはり2つのハンガーを使って変圧器を固定しています。又、箱型のタイプの高圧カットアウトが変圧器の方を向いているのが良い感じです。w
かつては70年代で東京電力の電柱でもこのようにハンガーを使って変圧器を取り付けているタイプの電柱があったようですが、今となっては全然見つけることはできません。 こちらの電柱は高圧線を立ち上げているようで開閉器が2台取り付けられています。
東京電力管内の電柱で2台開閉器が取り付けられているタイプは、珍しいタイプの分類に入りますが、中部電力管内の電柱では、これは当たり前のように見ることができます。w
又、写真中央に写る3本の高圧線の内、一番左と一番右側に黒の物体が取り付けられているのがわかると思います。これは過電流表示器と言われるもののようで、異常電流が流れると赤く光って異常を教えてくれるパーツのようです。
下記ページにてそのパーツのことに関して書かれています。

別のところでは、似たようなタイプの電柱を発見!
今度は2つともスケルトンタイプの開閉器付きです!
やっぱり格好が違いますね~
2つのスケルトンタイプの開閉器のすぐ下にあるケーブル終端接続部がまるで長い手のように見えます。w 最上部の架空地線のGWキャップもスケルトンタイプです。
4つの腕をキャップにしたような形をしています。
こちらはダブルの変圧器を中腹部に取り付けて高圧線を引き留めています。
又、高圧線を引き留めている耐張碍子の先端にある引き留めクランプカバーは、ここでは新しいタイプになっていてグレーです。
変圧器のすぐ上にある箱型タイプの高圧カットアウトもまた良い感じです。
こちらは本線側に長いタイプの腕金を使っています。
スケルトンタイプの開閉器はよく見てみると長いサイズの腕金に取り付けられているのではなく別の腕金によって支持されています。
そして、分岐側の高圧線の腕金は新しいものになっていて、サイズはかなり短そうです。
その腕金の取り付け方もまた異なりますね~ 中部電力の電柱のD型腕金はこんな感じの構造なんですね。
こちらもまた東京電力のタイプとは若干構造が異なります。中実碍子を取り付けている腕金にある程度の傾斜があるからです。
前には2つ変圧器があり、取り付け方も少し変わっています。
後ろ側にはスケルトンタイプの開閉器も背負っていますねw 高圧引込み線を分岐をしているタイプの電柱です。
東電管内ではまず、開閉器を取り付けながら高圧引込み線を分岐しているタイプは見ないです。 本線側の耐張碍子の配列も均等ではなく、アームタイがある為、真ん中の耐張碍子が少し左に寄って取り付けられています。
反対側から見るとこんな感じ 中部電力の電柱でも長い腕金を使っている電柱があるようです。 変圧器への引き下げ線が結構張ってます。 こちらは縦型に並んでいる高圧線を分岐しています。
分岐側の耐張碍子の先端に取り付けられている引き留めクランプカバーは、やはり美化を考慮した綺麗なグレーのお気に入りのタイプになっています。このグレーのカバーは雪国に合う感じがします。
ところで新しいタイプでの長いサイズの腕金はこんな感じの筒型になっています。
腕金が伸びると架空地線も伸ばさなくてはならないので、GWキャップは筒型の金具と一体型になっていて、高圧線側へと伸びています。
中部電力の電柱を少しだけ その2へ!
中部電力の電柱を通りすがり時に(2007年編)