2016年6月27日

986.2回線の特大D型腕金が2連ちゃん

普通の高圧配電線の配列は写真右の通り、水平配列となりますが



後ろにマンション等の高い建物が迫っている場合は、高圧配電線の配列は縦型配列になる場合もあります。(特に最近は高い建物が多いので、こういうものが数多く増えてきました。個人的な意見ですが、縦型配列はあまり個性がないので、好きではありません。配電線はやっぱり、昔ながらの水平配列の方が好きです。w)



それでこちらは、特大Dを使ったものによる2回線タイプになりますが、それが丁度、ここでは2本連続で並んでいます!



このタイプは、2回線の高圧線をガソリンスタンド等の看板から避ける場合に適用されるのだそうです。

因みに、自分が配電柱を見上げた頃の平成初期は、まだこんなタイプはなかったような気がします。(そもそもD型腕金仕様で2回線自体なかった気がする。)

985.継ぎ足して継ぎ足し!さらにその先でも継ぎ足し!!w

特大サイズのD型腕金(普通のDをもう1つ追加したもの!)でも間に合わなかったのか、ここはその先端でもさらに、水平の高圧用腕金を継ぎ足しています。w


そのため、アームタイもいつも以上にあります。w


これだったら(個人の意見ですが)、Fアームの次世代版として登場している離隔腕金の先端の上に高圧用腕金を継ぎ足した方がいいと思うが・・・


とか思っていたら、深い理由があった!




Dの製造年は確認したら2002年(平成14年)でした。
(2002年(平成14年)じゃまだその離隔腕金がない頃ですね。しかし、離隔腕金の登場はやはり、2003年(平成15年)頃だったか)
よって、このような形となったようです。


しかしこれ、昭和40年代だったら、確実に初代Fですねw


反対側はこんな感じで!

984.東北電力式の引き下げ方!!

これは、東京・調布で初代Fの再撮影を行ったときのこと。
その周辺には変わったものもいくつかあったんで、それも併せて撮影することにした。

おっ!東電管内ではレアと言えよう、配電線と並行にさせて変圧器を取り付けたもの発見!!


基本、東電管内では、低圧線よりも下に変圧器を取り付ける場合は、こういった変圧器の取り付け方は見かけません。(変圧器のある場合のこういった横での引き下げ手法は東北電力管内の基本形と言えます。)
なお、低圧線よりも上にある場合は古いタイプであります。(←それももうないか)


高圧2回線の上下間を挟んだ地点にある開閉器については、常時開放(常時スイッチオフ)でした。
これは、どちらかの配電線が故障した場合に備えて、他の配電線と連係が取れるようところどころにあります。よって、非常以外はスイッチオンになりません。
ですから、開閉器があるから必ず配電線が繋がっているとは限りません。中にはこういった常時開放(スイッチオフ)もいます。w


常時開放を示すプレートです。(まぁ、どっちの開閉器の操作紐が下がっているかでそれがわかりますけどw地方の電力会社の場合はこういった常時開放札はないようなので、わかりにくいです。)
比較的新しいプレートのようで、白のものでした。
古いものだと若干また書き方が違うのですよw

プレートの意味ですが、2回線ある内の上段回線名が榎橋線で下段回線名が深大寺線という意味になります。そうです、各配電線にもこうしてしっかりと路線名が付いているのです。(まぁ、配電線マニアからすると、あまり各配電線の路線名は気にしませんが、送電線の場合はこれは重要ですね)



横写真はこんな感じで!



どうやらここは、すぐ下にある電灯との干渉を避けるため、このような変圧器の取り付け方となったようです。


少し引き下がっての横写真はこんな感じで!



↓以下はおまけ↓
すぐ近くにあったものです。



変圧器のつけ方がまた変わって!今度は背中についてます。w


どうやらここも、電灯との干渉を避けるためこうしたようですね!




反対側はこんな感じで!





ちょっと撮りすぎましたねw

2016年6月5日

983.高圧とトランスは逆向きで!やや旧式?

こちらも京葉道路沿いで発見w(この区間は一般道なのに、高速道路で見かけるキロポストの表示があるといった珍しい区間の国道14号です。)


高圧線とトランスの向きを揃えず、それぞれ逆向きにさせたものは、丸型の変圧器の土台が登場したかつての昭和50年代頃?国道によってはあったところもあったようですがっ!!(この国道沿いももっと古ければ、大量のハンガー装柱なんかもあったことだろう。)



それが!今も!!こうして残っているとは!!!w
(他のものも見ると、ここでは引き通しのものに限っては皆、高圧線は歩道側を向いています!)


どうやら、トランスを車道側に向けて取り付けてしまうと、国道の電灯とそれが干渉してしまうため、かつては高圧は歩道側に向けて、トランスは車道側に向けたといった取り付け手法もあったようです。(←私が小学校時代の頃、学校でのなんかの授業で、昔の写真でそういった構成を見たような気がします。それも確かこういった国道沿い、別のだけど・・・鳥居型が山ほどあったんで、昭和50年代かと推測します。www←電柱のことなら、んなことまで覚えてます。w)


しかし、今はトンボ腕金は使わず、そのまま高圧用腕金にトランスへの引き下げ線支持がいしを取り付けることが大半となりましたので、今はあまり見かけません。



おまけにここだけ、グランドワイヤーの支持は腕金となっており、その古い感じもよかった。

982.開閉器は別付けで!

こちらは、千葉の幕張にあるコストコへの行きにw東京・江戸川区内を通る京葉道路沿いで発見w


通常、開閉器は高圧用腕金に直付けされることが基本ですが
こちらは、後から高圧引き込みが必要となったのか



特大サイズのD型腕金を後付けさせて高圧引き込み開閉器を取り付けています。
(高圧引き込み開閉器とは、高圧需要家との境に設けられている区分開閉器のことを示します。しかし、今やこれも旧式になりつつあるようで、近年では東電側の高圧引き込み開閉器は省略させて、高圧需要家側に取り付けられるPASのみが主流となっているようです。)

そもそも、東電管内の場合、高圧がいしの配列が2:1の場合は、必ずと言えるほど、高圧がいしは不均等に並んでいます。

いちいち、そのために高圧用腕金の取り付け位置をずらし、さらには高圧がいしを不均等にさせるのに手間がかかるので、開閉器用の特大サイズのD型腕金を用意し後付けしたのかと考えられます。