こちらはグレーのタイプの引き留めカバーがフル装備です!美しいです。そこでよく見てみてわかったのですが、やや細めの電線には縦幅がやや短めのグレーのカバーを、太めの高圧線には縦幅が広いタイプの引き留めクランプカバーが使われているのがわかります。又、変圧器への引き下げ線を分岐する部分にもグレーのカバーが巻かれています。ジャンパー線支持の中実碍子にも耐雷ホーンを取り付けているタイプがあるようで、2個連続で取り付けられている箇所には、1つの中実碍子にのみ耐雷ホーンが取り付けられています。
3歳の頃から電力会社の配電線に興味があり、個人的に気になったものや変わったものなどを巡っています。 ※当サイト内の画像・文章の転載、複製、改変等は一切禁止します。もし発見した際は、警告のうえ、悪質な場合には法的措置をとる場合があります。 当サイトは、電力会社や機器メーカー等とは一切関係ありません。 Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited.
2008年3月31日
096.中部電力の電柱を少しだけ その4 グレーの引き留めクランプカバーを紹介!
耐張碍子の先端に取り付けられているグレーの引き留めクランプカバーを見ると「中部電力管内の電柱を見に来ているんだぁ」というのが実感できます。個人的にも 黒の引き留めカバーより、こちらのグレー色の方がやっぱりイメージが良いです。ということで、ついに購入してしまいましたねw
095.中部電力の電柱を少しだけ その3 C型腕金付きの電柱を紹介!!
中部電力のC型腕金付きの電柱です。C型腕金はこの日初めて見ました。wこちらは角型のタイプになっていますが、古いもので丸みを帯びたタイプもあるようです。
架空地線(GW)の支持物もC型腕金と一体型になっており、一緒の腕金にて支持されています。
分岐をしているC型腕金付きの電柱です。 変圧器はやはりハンガーのタイプになっています。ここでの変圧器の取り付けの向きは、高圧線と平行になっているのではなく正面受けのようです。
新しいタイプのようで、分岐側に取り付けられている2つの耐張碍子の先端に取り付けられている引き留めクランプカバーはやはりグレーをしています。
反対側からも・・・中部電力の電柱を少しだけ その4へ続きます。
低圧線は横配列、縦配列のものをそれぞれ見ることができます。
C型腕金になっている為、高圧線は三角配列になっています。架空地線を含むと、ひし形配列と言えそうな感じです。次に発見のタイプは、本線側にC型腕金を使っていて腕金を伸ばして高圧線を分岐しています。
分岐側に向かって腕金が伸びていて高圧線が分岐されています。
見難いですが分岐側の高圧線の耐張碍子の引き留めクランプカバーは、やはりグレーになっていて良い感じです。
伸ばして分岐というタイプは偶に見ることができますが、C型腕金は東京電力管内の電柱では見ないタイプです。
ちょっと短めのC型腕金付きの電柱もありました。手動で入り切りしているようで、スケルトンタイプの開閉器が取り付けられています。又、右下に写るC型腕金付きの電柱の中実碍子の取り付けは横になるような形です。
ここでの耐張碍子の引き留めクランプカバーは黒色をしています。
雪が止み晴れ間が出て2~3時間あまりで雪が解けて良い天気となりました。朝は大雪となっていましたが青空になり電柱撮影絶好日和に変わりました。山の天気は変わりやすいです。
今度は長いタイプのC型の腕金が使われています。高圧線を支持する耐張碍子の引き留めクランプカバーはやはり灰色です。青空でも合いますね又、変圧器のすぐ下にある低圧線が凄そうです。
高圧線からスケルトンタイプの開閉器へと分岐された電線が上下に歪むような形で向かっているところが面白いです。
094.中部電力の電柱を少しだけ その2
093.中部電力の電柱を少しだけ その1
長野県の軽井沢に行って来た際に撮影してきた中部電力の電柱です。
まずは車の後部座席から通りすがり時に撮影したものからの掲載です!
やはり、普段は東京電力の電柱を見慣れているので、中部電力の供給エリアに行ってみると見方が変わってきます。
引き通し支持の碍子の種類も異なり中部電力の電柱では、雷害による断線から保護する為、耐雷ホーンを取り付けた中実碍子によって高圧線が支持されています。(東京電力管内のの電柱では、中実碍子の頂部に放電クランプを取り付けて、クランプ碍子になっていますが)
また中部電力の電柱では、高圧線や低圧線だけでなく架空地線の支持にも碍子を取り付けて絶縁しています。これも高圧線と同じように引き通しのタイプではピン碍子が使われていて、引き留め型では1連の耐張碍子が使われています。 中部電力の電柱ではこのような変圧器の取り付けが普通のようでよく見かけます。2本の腕金との間にハンガーという金具を2本使って、そこで変圧器を固定しているようです。
東京電力の電柱にも、かつてはこのように変圧器を取り付けるタイプがあったようですが、現在では殆どが新しいものへと交換されており中々見ることはできません。)
↓その中より頑張って東電管内の電柱で発見しました。ハンガーのタイプを下記ページにて掲載しています。↓
最上部を通る架空地線の分岐側にも注目して頂くと、1連の耐張碍子が取り付けられており分岐がされています。
やっぱり格好が違いますね~
又、高圧線の分岐側の耐張碍子のクランプカバーの組み合わせが変わっています。
真ん中の耐張碍子の引き留めクランプカバーは美化を考慮した新しいタイプのカバーになっており、あまり目立たないグレーのタイプです。現在ではまだまだ黒のカバーも見かけますが、今後このタイプも徐々に増えていくと思われます。
こちらは珍しそう・・・高圧線を支持する中実碍子の並び方が凄いです。
腕金の固定の仕方を眺めていて思ったのですが、本来は2:1の碍子の配列のタイプのものかと思われます。でも高圧線の配置は3:0になっています。w 今度は普通のタイプで!!
こちらもやはり2つのハンガーを使って変圧器を固定しています。又、箱型のタイプの高圧カットアウトが変圧器の方を向いているのが良い感じです。w
かつては70年代で東京電力の電柱でもこのようにハンガーを使って変圧器を取り付けているタイプの電柱があったようですが、今となっては全然見つけることはできません。 こちらの電柱は高圧線を立ち上げているようで開閉器が2台取り付けられています。
東京電力管内の電柱で2台開閉器が取り付けられているタイプは、珍しいタイプの分類に入りますが、中部電力管内の電柱では、これは当たり前のように見ることができます。w
又、写真中央に写る3本の高圧線の内、一番左と一番右側に黒の物体が取り付けられているのがわかると思います。これは過電流表示器と言われるもののようで、異常電流が流れると赤く光って異常を教えてくれるパーツのようです。
下記ページにてそのパーツのことに関して書かれています。
別のところでは、似たようなタイプの電柱を発見!
今度は2つともスケルトンタイプの開閉器付きです!
2つのスケルトンタイプの開閉器のすぐ下にあるケーブル終端接続部がまるで長い手のように見えます。w 最上部の架空地線のGWキャップもスケルトンタイプです。
4つの腕をキャップにしたような形をしています。
変圧器のすぐ上にある箱型タイプの高圧カットアウトもまた良い感じです。
こちらは本線側に長いタイプの腕金を使っています。
スケルトンタイプの開閉器はよく見てみると長いサイズの腕金に取り付けられているのではなく別の腕金によって支持されています。
そして、分岐側の高圧線の腕金は新しいものになっていて、サイズはかなり短そうです。
その腕金の取り付け方もまた異なりますね~ 中部電力の電柱のD型腕金はこんな感じの構造なんですね。
こちらもまた東京電力のタイプとは若干構造が異なります。中実碍子を取り付けている腕金にある程度の傾斜があるからです。
前には2つ変圧器があり、取り付け方も少し変わっています。
後ろ側にはスケルトンタイプの開閉器も背負っていますねw 高圧引込み線を分岐をしているタイプの電柱です。
東電管内ではまず、開閉器を取り付けながら高圧引込み線を分岐しているタイプは見ないです。 本線側の耐張碍子の配列も均等ではなく、アームタイがある為、真ん中の耐張碍子が少し左に寄って取り付けられています。
反対側から見るとこんな感じ
中部電力の電柱でも長い腕金を使っている電柱があるようです。
変圧器への引き下げ線が結構張ってます。
こちらは縦型に並んでいる高圧線を分岐しています。
分岐側の耐張碍子の先端に取り付けられている引き留めクランプカバーは、やはり美化を考慮した綺麗なグレーのお気に入りのタイプになっています。このグレーのカバーは雪国に合う感じがします。
ところで新しいタイプでの長いサイズの腕金はこんな感じの筒型になっています。
腕金が伸びると架空地線も伸ばさなくてはならないので、GWキャップは筒型の金具と一体型になっていて、高圧線側へと伸びています。
中部電力の電柱を少しだけ その2へ!
中部電力の電柱を通りすがり時に(2007年編)
2008年3月23日
092.3本の遮蔽線付き
<2018年と2019年の再撮影分に写真を差し替え>
送電線から誘起されて引き起こる誘導障害についてだが、これの対策用として、配電線の上部に遮蔽線(しゃへいせん)という電気の通っていない電線を施設することがある。
特に昭和20年代以前については、配電線も裸電線の使用が目立っていたようであるから、配電線と通信線とを併架される場合は、配電線の下に遮蔽線を施設するようなこともあったようである。その場合は保護線とか保護網とかという名称がつけられたようである。
なおこれは、比較的最近新設されたもの(千葉に限る)では、架空地線の材質と同じワイヤーを使うものがあるが、古いものでは、これは裸銅線の使用が目立つ。
(誘導障害は通信線や人体に対しても起こる。あまりにも送電線に近すぎると、ビリビリッとくるものということでよいかと思う。)
今回はそういったものを紹介しよう!
こちらは、東京都葛飾区奥戸の環七通り内回り、スポーツセンター交差点付近に発見!
ここでは、配電線の上部に、奥戸線という送電線が通過しているためか
(奥戸線は昭和36年(1961年)建設)
ここでは珍しく遮蔽線を施設した配電線が確認できた。
なお、現存している中で!配電線の上部に施設された遮蔽線としては、これは東京都内では唯一と言えるものであった。
だが、前述の通り、奥戸線の矩形鉄塔は背の高いスリム鉄塔に建て替えられたので、今後は遮蔽線はなくなる運命にありそうだ。
最後に、遮蔽線の年式についてだが、これは昭和44年頃のようだ。
この時期は、丁度付近を通る環七通りの開通年と一致する!
もう半世紀近く、ずっと残り続けていたようだ。
寿命的にもそろそろなくなりそうだ。
詳細は、後ほど開設したHPでも紹介中!
<以下より、差し換え前の写真と記述>
架空地線が1本から3本に変わっている電柱です。
そのお隣では、3本の遮蔽線を引通ししていました。
遮蔽線を支持している箇所については、がいしはありません。
送電線から誘起されて引き起こる誘導障害についてだが、これの対策用として、配電線の上部に遮蔽線(しゃへいせん)という電気の通っていない電線を施設することがある。
特に昭和20年代以前については、配電線も裸電線の使用が目立っていたようであるから、配電線と通信線とを併架される場合は、配電線の下に遮蔽線を施設するようなこともあったようである。その場合は保護線とか保護網とかという名称がつけられたようである。
なおこれは、比較的最近新設されたもの(千葉に限る)では、架空地線の材質と同じワイヤーを使うものがあるが、古いものでは、これは裸銅線の使用が目立つ。
(誘導障害は通信線や人体に対しても起こる。あまりにも送電線に近すぎると、ビリビリッとくるものということでよいかと思う。)
今回はそういったものを紹介しよう!
こちらは、東京都葛飾区奥戸の環七通り内回り、スポーツセンター交差点付近に発見!
奥戸線の支持物は、矩形鉄塔が基本であったが 2019年末には、全ての送電塔が背の高いスリム鉄塔に建て替えられた。 写真は建て替えられた後に送電線が見える感じで撮影したものになる。 |
ここでは、配電線の上部に、奥戸線という送電線が通過しているためか
(奥戸線は昭和36年(1961年)建設)
ここでは珍しく遮蔽線を施設した配電線が確認できた。
遮蔽線を施設する場合は、がいしは取り付けない。 これは、腕金→接地線を介して、地中へ放電しやすくするためである。 遮蔽線をがいしで支えておったら、緊急時に地中へ放電できない。 しかし千葉の方では、何故かクランプがいしで遮蔽線を支持したものを見たことがある。 もちろん遮蔽線には接地線を接続した状態で・・・ 未撮影だが、その場所はこちらだ。 日本初の50万ボルト送電線・房総線の線下で確認済み。 大きな電圧でしかも送電塔も古く高さも低いことから、安全上のため このエリアは例え農地であっても、遮蔽線の施設が目立つ。 |
だが、前述の通り、奥戸線の矩形鉄塔は背の高いスリム鉄塔に建て替えられたので、今後は遮蔽線はなくなる運命にありそうだ。
電柱番号札の方は、電柱の建柱年が載っていないので コン柱の年式を見て、大体の年式を割り当てる。 |
最後に、遮蔽線の年式についてだが、これは昭和44年頃のようだ。
この時期は、丁度付近を通る環七通りの開通年と一致する!
もう半世紀近く、ずっと残り続けていたようだ。
寿命的にもそろそろなくなりそうだ。
詳細は、後ほど開設したHPでも紹介中!
<以下より、差し換え前の写真と記述>
架空地線が1本から3本に変わっている電柱です。
いいえ、架空地線というか、3本になっている区間は遮蔽線のようで、安全上のためでしょうか、誘導障害から配電線を守っているようです。
上部には送電鉄塔の奥戸線が通っています。
そのお隣では、3本の遮蔽線を引通ししていました。
遮蔽線を支持している箇所については、がいしはありません。
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