2019年11月10日

1493.懸垂がいしを残す廃電線と現役の同種の配電線

猪苗代旧幹線の旅 2日目



朝、旅館で目覚めて



外の景色を見たところ



アームについては、腕金ではなくアングルが使われておった。

懸垂がいしを残し続けたまま残っている2本建てのH柱なる配電柱発見!

一見、古びた送電線のようにもみえるが、恐らくこれは配電線であり、かつては、付近の川の横断用として使われていたであろうものかと思われる。
(ロングスパンとなると、高圧耐張がいしでの引き留めでは、限界を感じるため、そうなっているのが稀にある。)



だが現状は、254mmの懸垂がいしを残したまま放置されており、今は何も配電線は支持していない。
なお、懸垂がいしの先には、配電線の引き留め用として使われていたであろう、クランプも残っているのが見えた。





支持物はパンザーマストだろうか、右側の柱については、ちょっと曲がってしまっているのが見えた。
震災で曲がったのか

現状は支線柱として使用か?


なお、これより50メーター程離れたところで



川を渡ろうとする配電線で、懸垂がいしを使った配電柱が確認できた。
どうやら川の横断ルートを変更したように思える。




ご覧の通り!ここでは右側が川の横断箇所となっており、ロングスパンとなるから、通常の高圧耐張がいしではなく、送電で使われる懸垂がいしを2個使っているのがわかる!


それにしても、ここでは高圧引き込み線の分岐も行っているから忙しそうだ。


2本建てのH柱で、高圧引き込み線を分岐する光景を見たのは、今回が初である。

ちなみに、本日1番目の目的地、大川ダムへ向かう際にも

いくつか同種のものが確認できた。

こちらはそこまで次のH柱までの距離がそこまでは長くないから、通常の高圧耐張がいしを使っている。
だがその奥は長いようで、懸垂がいしだ。
まぁそこは臨機応変に、ロングスパンとなれば、送電で使われる懸垂がいしがお出ましだ!

といったところだなぁ

耐張がいしを使った方の反対側写真はこんな感じだ。w