2021年9月20日

2281.連絡線の施設ポインツにミニチュアケーブルヘッド!

まず、ケーブルヘッドというのは、配電用変電所から引き出された地中CVTケーブルを普通の高圧絶縁電線に変換する役割で使われるのが基本であるが、時には変圧器への高圧引き下げ線を、何らかの影響で通常通り引き下げない場合にも使用されることがある。

その場合は、通常の配電幹線で使われるような大型のものではなく、小型が使われる。


ここでは!


高圧用腕金にミニチュアサイズのケーブルヘッドを取り付けたものがそれぞれ見つかった。


ここでは2回線張ってあるうちの高圧配電線の上段回線より、変圧器への高圧引き下げ線を引き下げたいのだが、自動開閉器(常時開放)を通してある他の連絡線が少し邪魔をしており、通常通り、トンボ腕金を使用した引き下げができないため、ミニチュアケーブルヘッドを使用し、普通の高圧絶縁電線を一旦CVTケーブルに変換している。



なお、CVTケーブルになった高圧引き下げ線は、高圧カットアウトの目の前で再び通常の絶縁電線となり、変圧器へ接続される。



上段回線ずつ高圧引き下げ線を取り出しているのは、どちらかの連絡線が雷などで故障した際に、健全回線から電源を取れるようにしているためであろう。



ここで2回線中、上段回線より電灯用変圧器を通して取り出した低圧電灯線は!


↑こちらの先ほどの左側の向かいにある自動開閉器装柱へ向かっているのが見て取れた。






2280.見慣れない位置に高圧結合器

 




ここでは電圧調整器を施設した箇所となっており



そのうち気になったのは右手前にある中央固定の引き通しである。

開閉器なしで、あの位置に高圧結合器があるのに違和感あり。





見た感じこれは、電圧調整器の制御がきく感じか

左上の開閉器は自動開閉器ではないように見える。




2279.普通の鳥居型で架空地線が枝分かれ

 



普通の鳥居型であるが、ここでは珍しく!



直線へ進むものと斜め先へ分岐しているものとで、右側へ枝別れしている架空地線を張った鳥居型を発見!


横はこんな感じ!


鳥居型としては、中々ない分岐手法だ。



2278.縦型配列の引き留めで開閉器は水平腕金に!


高圧配電線は、配電幹線より分岐された後は区分開閉器を施設するのが基本のようだ。

(但し、分岐後、数スパンで高圧配電線が終端となる場合は、この限りでない。)

だがここは、通常の水平配列から縦型配列へ切り替わる箇所となっているため


開閉器については、別で水平腕金を用意し、そこに取り付けているのが見えた。

練馬ならDアームと水平腕金を合体させた水平Dアームもあるが~ここは角度的に厳しそうだ。




やや近距離~


おまけ



奥では、手作り仕様の低圧用腕金を取り付けたものが連続していた。

唯、架空地線があればもっと格好いいのに・・・

2277.縦型装柱で見慣れない腕金

 



縦型に高圧配電線を張る場合は、Dアームを使用するのが基本のようであるが、時にはそのままバンドに高圧耐張がいし類を取り付けて両引き留めしたり、傾斜のあるミニアームを使用して高圧配電線の引き通しをしたりする例がある。



しかし今回見かけたこちらの腕金は、長さ的には見慣れないものだった。



種類的にはバンドと、コ型金具を使用して高圧耐張がいしを固定して高圧配電線の両引き留めをしているものとなっているのだが、ジャンパー線支持の10号中実がいしを取り付けている腕金は、見慣れない長さのものだった。

今回初めて見かけた。



付近では他にもあった。

こちらは中実耐張がいしによる両引き留め装柱で、架空地線なしバージョン




こちらもそのようである。

縦型配列の高圧配電線(Dアームを使用したものやそうでないもの含む)については、最近では普通の道路でもよく見かけるようになったが、以前は商店街や景観を意識したような住宅街での採用例が多かった。

普通の住宅街でも、最近では突然大型のDアームなどを見かけるようになったものだと思う。w