2020年11月13日

1870.宙を浮くがいし その1


中国電力管内では、水平配列となった高圧配電線の間にがいしを入れて、相互の配電線間を固定するようだ。


強風にあおられた場合、相互の電線がぶつかってすれないようにしている感じだろうか

1869.頭上に開閉器!

 

ここではまるで持ち上げるかのごとく、

開閉器を頭上に取り付けたレアもの発見!

大型の変圧器は中国電力版の都市型変圧器だろうか?

避雷器についてはケーブルヘッド付近に取り付けられていた。

ということはこれは、無電柱化されている大通りからの立ち上がり柱とみて

1868.中々ない初期型の四角柱



四角柱による鉄筋コンクリート柱については、他に北海道の函館の日本最古の電柱と、岐阜の時山第一発電所付近?にあるものを思い浮かぶが、今回はそれを中国電力管内でも確認した。(時山第一発電所は行ったことがない。)

これだ!

ここでは正真正銘の四角柱だ!

今の鉄筋コンクリート柱は円柱が目立つが、鉄筋コンクリート柱が普及したばかりの昭和30年頃は、こういった四角柱も普及していた。

これについては建て方も違う。

円柱は工場で製造したものを運んで現場で立てるが、こうした四角柱は現場で直接建てていく。

横はこんな感じ!

こちらは北海道の日本最古の電柱とは違い、柱の側面に凹凸も見られた。
四角柱についてはそうしたものもあったようだ。


さて、ここでプレート類を見ていくが、年式の印字はなかった。

ちなみにこちらの四角柱は、NTTの所有になるようだ。

(同管内も関西電力同様、上部にあるプレートがその電柱の所有社らしい。)

それから、柱に直接描かれた広告も古いことであることを物語っている!

昔の電柱広告は、支持物に鉄筋コンクリート柱を使った場合によるが、直接柱に描くこともあったようだ。

中国電力のプレートはこんな感じ。
こちらは旧式物だと黄色のプレートが確認できる感じだろうか

NTTのプレートとその右下に古くからのグレーのプレートも見えるが、こちらは年式の印字はなかった。

反対側はこんな感じ!

柱の側面には凹凸あり。
高圧用腕金については、上部の方については通常の腕金を使っているようだが、下段は古い角材のアングルである。

この感じだとここは偶然直線の引き通しとなったので、現代の円柱に更新されなかった感じだろうか?


基礎はこんな感じ!

函館のものはちゃんと石畳で基礎が補強されているのを見た覚えがあるが、こちらはアスファルトの下?にあるようだ。

反対側には現代仕様のプレートもあった。

さらに近距離!

中々ないんでね!

こうした場合、腕金類はUボルトによる取り付けは厳しそうだ。
角材によってそれぞれ固定されているのが見えた。




1867.腕金を伸ばして引き留め



2020年11月13日、この日ははるばる広島へ!

この日のメインは、メールにて情報提供を頂いていた初期型鉄筋コンクリート柱(四角柱)の撮影だ。

なお、中国電力管内での配電線撮影は、今回が初となった。


メインの撮影へ行く前に、まずはこちら!

ここでは相互で高圧配電線を引き留めるものが見つかったんだが

その向かいには

腕金を伸ばした引き留めが見つかった。

これについてはどこの電力会社でも珍しい種類に入る感じだろうか?


なお、ラインスペーサーについては、同管内にも一応あるようだ。

2020年10月31日

1866.宙を浮きながら引っ張られる3つの高圧耐張がいし!!これはかなり珍しい!

 

これまでにこのブログではいろいろなものを見てきたが、こんなものは初めて見かけた!

(ツイッターにて情報提供をくださった方にここでお礼を申し上げる。有難うございました。)

ここではなんと珍しく!

3つの高圧耐張がいしが各メッセンジャーワイヤーによって引っ張られながら宙を浮いているではないか!

それもワイヤー側については、風で揺られてワイヤーどうしが接触せぬよう、通常の高圧配電線のように棒型スペーサーも取り付けられていた。

ちなみにその向かいには


栃木式の初代のFアームも見つかった。
この種のFアームについては宇都宮の他、日光にもあるようである。

やや近距離はこんな感じ。

この空中引き留めについては、左奥にある高圧需要家向けに区分開閉器を取り付けるために施設したように見られる。

ここでは普通に右側にある配電柱で直接高圧を引き留めてもいいように思えるが、繋げないものどうしとはなるべく同一配電柱で支持することを禁止しているのだろうか

それともここでは、途中から道幅が広がったのでそうなったとも言えそうか?

なお、この空中引き留めの施設時期については・・・



昭和55年(1980年)と見てようさそうか?


今のようにワイヤーを張った空中分岐が普及する大分前のこの年代なら


こういうものがあっても不思議ではないか



今は空中分岐があるので、こういう新設はなかろう。


さらに向かいからはこんな感じで!




向かいのワイヤーの引き留め部はこんな感じ!

こうして見ると大分ずれて引き留めているかのようにも見える。


ワイヤーの引き留め部については、まるで遮蔽線を引き留めているかのような構成であった。

ストラップはちゃんとある。



宇都宮での撮影はここまでとなった。