ここでは、6万6千ボルトの豊島園線(送電線)の下を
高圧配電線が少し高さを下げて通過しているのだが
ここはその中で、その高圧配電線の下げ方が珍しい感じだ。
振り分けながら2段程引き下げといった感じだった。
6万6千ボルトの送電線でも、近すぎると人体にもビリビリ来ますから(誘導)、ここでは配電線が送電線を避けている。
そのため昔は、高圧配電線の上部に遮蔽線(しゃへい線)を施設することもあった。
(その手の遮蔽線は、千葉では現在も施設している箇所がある。それは、送電電圧275kVの東京東線だったのを記憶している。日本初の500kVの房総線の線下も多い。)
また、大昔は配電線も裸電線だったから、その下に遮蔽線も設けることもあった。
反対側はこんな感じ。
振り分け地点での引き下げとなっているので、ジャンパー線支持の10号中実がいしのつけ方も変則的だった。
おまけ
さてここからは、この日少しだけ巡っていた豊島園線の送電塔写真もおまけとして掲載しよう!
豊島園線の建設は大分古いようで、昭和36年(1961年)12月を示していた。
しかし本拠地、豊島園の開業はもっと古かったはず。
(今回追跡の送電線は、関連施設なのかどうかは不明)
それにしてもはて、豊島園線は、遊園地閉園後でも豊島園線として、存続するのだろうか?ハリーポッター線になる確率は低いかw
豊島園線には、比較的若いものでは、片寄せされた送電塔があったり、道路の上部に立っていたりするものがある。
そういった送電塔は、道路状況によって、建て替えられたようだ。
こちらは平成元年の建て替えの模様
しかしその中ではやはり、道路上の送電塔がレアだろう。
この通り、ここでは道路の上部に立っている。
そのため、送電塔にはいつもは見慣れないこのような表示も・・・
なお、同じ電力会社でも、支社によっては、送電線の下を通ることを禁じているところもある。(千葉の方では、「墜落防止の観点で、入るな」的な警告を見たことがあるが、このように通れるようにしている支社もあるようだ。これまでのまとめだと、東京と神奈川では、やむをえず道路の上部に送電塔を施設する場合は、通れるようにしている感じがする。同じ関東でも、考えは違うらしい。w)
さて、それでは中々撮れない結界を、道路の端によって撮ってみますかな
こんな感じとなった。
こちらも昭和53年には建て替えたようだ。
反対側はこんな感じ。
遠くからはこうだ。
さて、折角来たことだし、1号まで行ってみるか
手前のものは確実に昭和36年だなぁ
架空地線支持の三角帽子を取り外せば、正しく昭和の送電塔といった感じだ。
しかしこちらは、年式の確認はできなかった。
その次の2号は
最近の建て替えかもしれん。
こうして、1号に到着
なお、1号より電源側については、電線路名は別のものになっている。
武練線とあった。