2020年2月2日

1636.いずれとも抱腕金の引き通しで、連系用開閉器付き!


こちらは、2回線の高圧配電線を張ったもので、いずれとも高圧用腕金とクランプがいしを2つずつ取り付けた抱腕金装柱になっているのだが、その状態のもので、2回線間に連系用開閉器を挟んだものは珍しい!
(連系用開閉器とは:常時スイッチオフの開閉器(常時開放)のことであり、いずれかの配電線が雷に打たれて配電線が故障した場合に備えて、健全回線から電源を取れるようにしているのが役割である。)



それもここでは、上下でがいしの配列も不揃いであり、上部が高圧用腕金を中央に固定して、クランプがいしを不均等に2:1に配置!
続いて、下段の方が全ての電線を片寄せさせたやり出しによるもので、クランプがいしを3:0に配置したものとなっていたのだった!

このがいしの組み合わせも、またそう簡単に見かけることはあるまいw



なお、柱上に連系用開閉器が取り付けられると、電柱番号札の付近には、この手の表示板も取り付けられる。

1635.区分開閉器を取り付けた立ち上げ柱にて、柱上トランスを前受け!


ここでは、建て替え済みの桜ケ丘線のそばに!
無電柱化ゾーンに合わせて、高圧配電線の立ち上げで区分開閉器を取り付けたものが見つかったのだが
ここで気になったのは、柱上トランスの取り付け方だ!

柱上トランスに丸型変台を使用したものはよくあるが、ここでは丸型変台から小さなアームを伸ばして高圧カットアウトを直接支持できる仕様によるもので、トランスのつけ方は、前受けとなっていたのだった。


1634.腕金別付けで開閉器!


こちらの開閉器装柱は

階段の頂上にあって、その地点で、両引き留めされている高圧用腕金に開閉器を直付けするとなると、強度の面で問題が発生するためか


珍しく開閉器が別の高圧用腕金に別付けされておった。

1633.2回線中、上段より1回線分岐

普通、2回線の配電幹線を張ったものによる1回線分岐といえば、下段回線より分岐していくのが大半だが


ここでは付近に何やら連系設備でもあるのか、珍しく2回線中、上段より1回線分岐をしておった。

中部電力管内の2回線の高圧配電線を張ったもので偶に見られる、上段分岐に見せかけて下段より分岐というわけではなさそうだ。
東電管内では、そういったことはしない。

おまけ:桜ケ丘線(黒部幹線)

この日は小田急多摩センター方面へ、まだ未撮影だった箇所の桜ケ丘線(黒部幹線)の送電塔の撮影へ行ったのだった。


この辺りでは、昭和40年前後に普及していたであろう、スモッグがいし(別名:耐霧がいし)の使用が目立つ。
(文献によれば、この手の懸垂がいしは、塩害地域の他、公害がひどかった昭和40年前後、付近に化学工場があって、煤煙の甚だしい地域でも使われていたようだ。)

唯一部は、雷撃によって、がいしが壊された箇所もあったのか、現代版のスモッグがいし(耐塩懸垂がいし)に取り換えている箇所も見受けられた。

おぉ、年式の確認までできる場所発見!w

それを確認できたのは、54号鉄塔付近だった。
なお、この辺りの年式については、昭和5年が目立つ。
(黒部幹線の建設については、奥秩父方面の上流側付近については、昭和2年建設が目立つ。しかしそろそろ、矩形鉄塔で2基ずつ並んでいるもっともっと奥の区間の撮影も行きたいなぁ。大分遠い山奥にそれはある。w←第一、現存しているのかどうかが問題だ。そこへ行くには、秩父の山道をずっと突き進むよりも、上信越道の下仁田インターから南へ下がっていくような感じがええかな)






最後に!



遠くより!









←連なるスモッグがいしを!
こちらは10個以上取り付けられているので、識別用に茶色も取り付けられておった。
茶色のスモッグも今じゃあ相当貴重だろうな。
そのスモッグ、コレクションにしたいので、使い終えたら、是非下さいな。w
10万でいかが?w