2018年5月4日

1301.配電柱としては激レアな鉄柱支持物!!

関西電力管内では今もなお、兵庫県の神戸には配電線の支持物に鉄柱を使った配電柱は古いものとして残りつつあるが、逆に東電管内では激レアな支持物となっており、鉄柱による支持物は全く見かけることはない。
(というより、元々関東の方では鉄柱の使用は少なく、鉄柱よりも木柱、もしくは電線の本数の多い街中では、早くて昭和14年(1939年)4月には、既に今の鉄筋コンクリート柱に取り替えてゆく話が持ち上がっていたようだ。(←東京電燈株式會社史 昭和31年12月20日発行を参考。)ところが、東京電燈株式會社開業50年史 昭和11年8月23日発行には、既に今の鉄筋コンクリート柱らしき支持物を使った配電柱の写真があるから、驚きである。(←これにより、一番早くて昭和11年には既出か?)まぁ、北海道の函館では既に、大正12年には現場打ちで組み立てた、角すい柱による鉄筋コンクリート柱があるぐらいですから、それもなんとなくわかる気はします。w)

なお、昭和初期の古い文献(配電法 電気教育研究会編 昭和6年4月廿日(20日) 3版発行)によれば、主に関西方面で、昭和初期にも普通に普及していたとの情報もある。そこには配電用三角鉄柱と題し、配電線の支持物に鉄柱を使ったものが紹介されていた。但し、都内でも普通にそういったものが普及していたのかどうかは不明である。



↑今回参考にした古い文献の外見↑
(かなりの絶版なので、国立国会図書館にてご覧あれ!w)


さて、それでは!今回は情報提供により発覚した、東電の配電線としてはレアな支持物と言えよう、配電鉄柱を紹介しよう!w



手前には



木柱といった古い支持物もある中!

1本のコン柱を超えた先では!











東電の配電線では激レアな支持物と言えよう!鉄柱を使った支持物発見!






明治や大正時代といった大昔は、架空送電線路でも鉄柱を使った支持物が多くあったようだが、逆にいえば、今では架空配電線路用の支持物はかなりの激レアな分類に入るかと思われる。



高圧上部の腕金の配置については、2回線を支持できるかのごとく、古き時代によく確認できたハエタタキ形状をしていた。



なお、ここが偶然鉄柱になったのはセメント工場で重機がよく稼働していることや、ここは川の横断箇所で配電線のスパンも長くなっているので、それなりの強度が必要となったことが関係しているのかと思われる。



基礎はこのような感じ。



珍しいので、再度横写真を!!



強度維持のためか、両側には支線が張られていた。






なお、この鉄柱の建柱年については、昭和37年(1962年)のようであった。



真横写真はこんな感じ!


鉄柱は鉄柱でも、少し左へややしなっているのが見て取れました。

高圧絶縁電線については、外部の情報によれば、十数年ほど前までは銅線だったようですが、今は近代的なアルミ線となっていました!




ただ、高圧耐張がいしはその銅線時代から未更新のようで古い!w



ストラップなどはしっかりと更新されているというのに、なんと、日本ガイシの旧ロゴが見えました。


最後は斜め反対側やより遠目から撮っておしまい!w












1300.D+D+D

この日は小田急蛍田駅付近の撮影へ向かった。

特にこの辺には、東電の配電柱でレアな鉄柱仕様の配電柱があるという情報を最近頂いたので、そこを中心に巡ったのだった。w


そんな中、周辺では新種のものでこうした多少のレアものを発見w




それがこれである。





D型腕金なのだが、サイズがかなり大きくなっており、3つの普通サイズのD型腕金を合成させたかのような感じとなっている。
(新種で稀にあるらしいが、現時点ではそこまでの数は見かけていない。わずかながらに普及している程度である。)

おまけにここでは、低圧用腕金もそれに合わせるかのように長くなっているのが見てとれた。







なお、高圧の超特大サイズのD型腕金の製造年は2006年の模様。
(2006年の時点でこんなに長いタイプあったっけな?w見た覚えがない。)



最後に反対側はこんな感じで!



2018年4月29日

1299.リード線までびっしりと針金が



こちらは明らか、鳥が電線に止まって落とし物がないよう、対策が練られている設備になりますが



開閉器のリード線にまで針金が付いているものは、あまり見かけないような気がします。

1298.長いアームタイ



普通の高圧配電線の分岐については、高圧用腕金を本線のアームタイの内部に収納することが多いですが



ここでは、本線側の高圧用腕金は2400mm仕様の長いサイズとなっているのに対し、それを支えているアームタイも1800mmで長くなったためか



アームタイの外側に分岐側の高圧用腕金を取り付けていました。



おまけ



付近にはこんな旧式設備も見れました。
(これが通常仕様の長さ1800mmの高圧用腕金を使ったものになります。)



まー唯、グランドワイヤーは途中でぶちきられていたり、トランスも新型に取り換えられていたりはしているが・・・

1297.引き下げ方に注目!&電灯用トランスを欲張って2台も配置ww

んん?

さっきの「結合器の支持は別の腕金で」の裏手にある道へ入ると・・・





今度は、住宅街ではそう見かけないこのようなレアもの発見!w

トランスなのだが、珍しく高圧配電線と水平配列になるようにして取り付けられていた!

そうとなれば、高圧引き下げ線を支える各ある耐塩ピンがいしの数も物凄い数となる。
ここでは合計12個もの耐塩ピンがいしが付いています!


これは東北電力式の取り付け方になりますが、東電管内でも、低圧引き込み線がトランスへの高圧引き下げ線を妨げてしまう場合に適用されることがあるようです。

下はこんな感じで!





反対側はこんな感じで!


トランスは背面を見ると、これは単相3線式の電灯線の結線であることがうかがえます!
(3つ抜き穴全てから電線が引き出されている。)

ということで、おう、これはどうやら、トランスが2つあるから動力用トランスという旧式の考えは通用しない!、両方電灯用トランスのようだ。
(通常、動力用トランスの場合は、低圧2次側の引き出し線は、3つの内の(昔だと4つ抜き中から)端と端と電線だけを取り出し、もう一方のトランスと結線させているのが特徴である。それで三相3線式の動力線を取り出していた。とはいえ、文章では多分、わかりにくいのうw)


よって、高圧引き下げ線も合計、4本もあるのだなぁ

さらに遠目はこんな感じで!
珍しいとつい、撮影する手が止まらないww






左後ろにはさっきの鳥居型による開閉器装柱が見えました。