2015年4月29日

813.逆さの中実がいし!!(ねん架箇所にて)


ねん架箇所も探せばたまにあるが、ここはその中で一際変わったものがあったため、今回の母作の中から選出!


ねん架のため、ジャンパー線は位置換えされているが、気になったのはそれを支持している中実がいしだ。

なんと!!ここでは中実がいしが逆さになっている!



こういった取り付け方は雨水がたまるだろうから、あまり良好な取り付け方ではないと思うが(ピンがいしや耐塩ピンがいしの場合はなおさら)、グランドワイヤーまでのスペースが足りなかったからだろうか、逆さに取り付けざるをえなかったのだろう。


ねん架とは:こういった水平配列の高圧配電線(6600V)の場合、カーブ等で必ずしも電線の長さは一緒ではなくなる。そのため、電圧や電流にずれが生じ、各相のバランス(電圧、電流)は悪くなる。
こういった各相のバランスを整えるため、配電線路の途中(耐張がいしで両引き留めを行っている箇所。(送電線(特別高圧線)の場合は懸垂がいしによる両引き留め箇所になる。))で、電線の位置換えをすることで、そういったずれを解消することができる。
それをねん架という。

812.肩乗せのピンがいし!

母が秩父に行ったときにたまたま撮ってきてもらった数々の写真の中から、少し珍しいものを選出!


それがこれ!


逆向きで変圧器を取り付ける形が良い感じの1本となっているが!
こういった感じでがいしを取り付けるものはあまり見かけない。


というのは、変圧器への引き下げ線を支持する上向きのピンがいしのことだ!
ここではまるで、肩に乗せるような感じでそれが取り付けられているのがわかる。

2015年4月26日

811.中サイズD+水平でアームタイ付き!!

2010年頃、こういったものが一時期増えたが、最近ではあまり新設の確認はできていない。
というのは、普通サイズよりも大きめのD型腕金に水平の腕金を追加して、今でも急速に増えつつある、高圧離隔装柱用腕金に見せかけたこのタイプのことだ↓


それがこれ!
一番最初に発見したときは、珍しいタイプだと思い込んでいたが、後々になってから色々な場所でも確認できるようになってきたから、そこまで珍しいものとは言えなくなった。


このタイプはよく、大型サイズのD型腕金に水平の腕金を追加しているものを見かけるが、ここは違った!
よくよく見てみれば、ここでは中型サイズの腕金に水平の腕金が追加されているではないか!
下段にはCVTケーブルが通っており、上手い感じでそれも支持されているのがわかる。
高圧クランプがいしの配列は若干均等にはなっていない模様。
D型腕金に追加されている右方向に伸びる高圧用腕金は一番長いものが使われている。



810.2:1の耐張がいしの配列でジャンパー線支持に耐塩ピンがいし!!

東京都町田市にある鶴川団地にて!


ちょいと珍しいものを発見!
なんと!耐張がいしの配列が2:1になっているではないか!(東電管内では珍しい。中電管内では珍しくない。)
それも、ジャンパー線支持には一昔前の耐塩ピンがいしを使用したものとなっている!
珍しい。
高圧配電線は銅線ではなくアルミ線となっているから、大体1970年代後半頃のものでないかと推測する。


錆が凄いから、古いものなのかもしれないが、ここまで古いものでは一切こういったものは発見できていない。
恐らく高圧配電線を団地から遠ざけるためにこのような配列になったのではないかと思われる。
それなら普通に引き通しの2:1にする手もあると思うが、ここは両引き留めにしたようだ。
そのため、こういったレアな構成が確認できたものかと思われる。

耐張がいしを外せば耐塩ピンがいし2:1によるがいし2連タイプに見えなくもないが、それは腕金に差し込まれているわけではないから(コの形をした金具によって支持!)、ここは元々そのタイプであった可能性は極めて低い!


周辺には他にも耐張がいし2:1で同様のものや、耐張がいしの配列3:0のタイプでもジャンパー線支持に耐塩ピンがいしを使用した古いものが他にも確認できたが、そちらについては古いものになるので別途、HPの方で年代物パーツのページに今後アップ予定でいる。

2015年4月19日

809.張り過ぎ!

左後ろ側から、三相交流から単相交流に切り替わっている区間で、その右隣!


真新しくなっているから、後から増設された区間なのだろうか?


単相交流の2本線、少し張り過ぎているような気がしたので撮影


一方で、左後ろにある三相交流のたるみはこんな感じだ。