2015年4月29日

813.逆さの中実がいし!!(ねん架箇所にて)


ねん架箇所も探せばたまにあるが、ここはその中で一際変わったものがあったため、今回の母作の中から選出!


ねん架のため、ジャンパー線は位置換えされているが、気になったのはそれを支持している中実がいしだ。

なんと!!ここでは中実がいしが逆さになっている!



こういった取り付け方は雨水がたまるだろうから、あまり良好な取り付け方ではないと思うが(ピンがいしや耐塩ピンがいしの場合はなおさら)、グランドワイヤーまでのスペースが足りなかったからだろうか、逆さに取り付けざるをえなかったのだろう。


ねん架とは:こういった水平配列の高圧配電線(6600V)の場合、カーブ等で必ずしも電線の長さは一緒ではなくなる。そのため、電圧や電流にずれが生じ、各相のバランス(電圧、電流)は悪くなる。
こういった各相のバランスを整えるため、配電線路の途中(耐張がいしで両引き留めを行っている箇所。(送電線(特別高圧線)の場合は懸垂がいしによる両引き留め箇所になる。))で、電線の位置換えをすることで、そういったずれを解消することができる。
それをねん架という。