架空地線があった過去の名残
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これより奥にある木製電柱を巡ろうかと歩いている時のことであった。
おっと、これは偶然発見!w
神奈川に多い、腕金の本数を極力減らした簡易式の初代のFアームであるが、こちらは元は10号中実がいしの2連引き通しだったのだろうが
クランプがいし交換後は、1つずつの取り付けに変更されたようである。
それも2本連続で並んでいた。
これは、高圧がいしと電線の固定方法に変更があったことが考えられる。
10号中実がいし(他、高圧ピンがいし、耐塩高圧ピンがいし、耐塩皿がいしなど)=絶縁電線の被覆は剥がさず、そのままバインド線で固定
クランプがいし=絶縁電線の被覆を剥がし、放電クランプ上で裸電線で電線を噛まして固定
クランプの方が固定方法としては強固
2本目がこちら!
分路リアクトルを取り付けるために、ここでは左側のFアームより一旦、1回線を分岐するかのごとく高圧を振り分けているが
そのFアーム側の振り分け位置が変わっていた。
高圧用腕金であるが、少し左へずらして付いていた。
また、こうしてしまうと、一番右側の高圧配電線がFアームと接触してしまうため、Fアームにミニアームを取り付けて、1本は接触せぬよう、引き通す形で分路リアクトルへ向かっていた。
分路リアクトルの方では、開閉器を通してそこへ接続するのだが、高圧の方はUターンする形でその開閉器へ通るから、10号中実がいしが3つ付いていた。
↑このように、Dアームにすればその分の費用は節約できたと思うが・・・用地的に直角分岐ができなかったため、↑こうすることはできなかったようだ。