2022年1月3日

2629.ケーブルヘッドは、背後の電柱にお任せ

 




ここは何年か前に鉄筋コンクリート柱の世代交代を行ったようであるが、まだ古い方が未撤去のようで、高圧引き込み線の引き下げ用として使用しているケーブルヘッドが古い鉄筋コンクリート柱の方に残っていた。



現状はまだそこで引き下げているのが見えた。

ケーブルヘッドの移設は、手間がかかるということだろうか


2628.下詰めのスリップオンがいし

 


高圧配電線の終端にある、電灯用変圧器への2本の高圧引き下げ線を取り出すためにあるスリップオンがいしであるが、ここでは2つが下に詰める形で取り付けられていた。


2627.専用の金具でスリップオンがいしを取り付けたものとそうでないもの

縦型に高圧配電線を張る場合は、Dアームを使うか、柱に直接がいしを取り付けることがあると思うが、その状況化で、がいしの後ろ側からリード線が出ているスリップオンがいしを取り付けるとなると、柱と干渉してしまう。

そのため、各あるスリップオンがいしを柱から少し引き離した位置に取り付ける金具がある。

ここではその金具を使用したもので、Dアームを使用したもの、あるいは柱に直接その金具を取り付けて縦型配列とした高圧配電線を見てゆく。



ここでは早速!

奥の方で、将来、スリップオンがいしを使用したものとなっても問題ないように、専用の金具を使用して、クランプがいしをそれぞれずらして取り付けたものがあった。





しかしここは、結局、スリップオンがいしは付かなかったようで、そのままだ。



クランプがいしでずれて取り付けとなると、なんだか変な感じに見える。w


続いてこちらは


専用の金具を取り付けて、スリップオンがいしを活用した例。

この場合、低圧配電線は三相4線式になる例も多いが、そこは特に変わりなく通常の配電方式のようだ。


上部の拡大。

続いてこちらは、Dアームを使用した例だ。


2本連続で発見!


スリップオンがいしを使用したものとなっているが、途中で変圧器を取り換えたようであり?、今は本来の用途としては使っていない。


続いて奥の方では

またもやDアーム不使用バージョンを発見!





スリップオンがいしの取り付けを可能とした金具がついていて、ジャンパー線支持の10号中実がいしは、ずらして取り付けてあるが、ここも結局は本来の用途での使用はなかったみたいだ。





なお、高圧耐張がいしを支持するストラップについては、この場合は直線仕様となるようだ。


ちなみに最近では


小型サイズのDアームを使用したものに関しては!特に専用の金具を使用しなくても、スリップオンがいしの取り付けを可能としたものがあるようだ。



2626.スリップオンがいしを取り付けたDアーム装柱で、架空地線はその方向へ寄る。

 


おっ!


やはりDアームでもその構成があった感じか!


でも今じゃ、新設はないだろうに!

今では長いサイズのDアームを使用したものでも、配電柱の頂上にはアームタイを取り付けたものが普及している。


2625.通常の絶縁電線区間にCVTケーブル用の縦付けの開閉器

 


縦付けの開閉器というと、都市型配電線路のイメージが高いが!

こちらは違った!


↑なんと!通常の絶縁電線の用途として、それが使われているではないか!

いや、実はといえば随分前のことだが、日暮里の方では地中へ向かう高圧引き込み用として使われていた例も見たことがある。w

縦付けなのは、やはり周辺への景観配慮だろうか?

いずれともDアームでの発見例が多い。



低圧配電線については三相4線式で、低圧分岐箱が不要のもの低圧分岐箱から直接低圧引き込み線を引き出すことができるコンパクト配電などでも使用されることがあるものとなっている。




それから、今回発見したものについてだが、前回発見した静岡の伊東で見つかったものとは違い、両方とも絶縁電線だった。

片方は特にCVTケーブルにはなっていない。

なお、この開閉器の用途については、切の引き紐が下がっていることから、連絡用のようである。

それでずっと取り換えずに残ったようだ。

日暮里じゃもう1つもないぜw



柱自体の年式は大分古く、1965年だった。

鳥居型とかがある時代だな。



でも柱上の設備は


うん、多分これまたバブル期頃かと推測。