2019年11月10日

1497.片寄せで不均等配列 その2

高圧用腕金を片寄さえたものによるもので、高圧中実ピンがいしを2:1に不均等に配置させたものシリーズ!(その1はこちらへ



今回は高圧配電線を2回線張ったもので発見だ!





1496.均等配列の2:1

東北電力管内の配電柱の基本形は、高圧用腕金を中央に固定し、高圧中実ピンがいしを不均等に2:1に配置させたものが基本となるが、中には東電、中電、関電の基本形を真似たものもあるようである。
(実は、北海道電力管内でも、今ではこの手の基本形が増えているから、北と南に追い込まれて、ついにこの種のものが登場したかとも思っている。w)



それがこれだ!



ここでは高圧用腕金を片寄させて、高圧中実ピンがいしを均等に2:1に配置させている。

一方こちらは!2回線バージョンで!
右側の配電柱だが、高圧中実ピンがいしを均等に2:1に配置させたものによる基本形が並んでいる。



最近はこの形も基本形になりつつあるのか



こちらも右側にて!



2回線中、上段回線にて、区分開閉器を挟み込んだ分岐で、本線の中実ピンがいしの配列については、やはり均等の2:1!
あの感じだと、開閉器は連系用かな?

さらに別方向からも撮るとこんな感じ。w


こちらはおまけ

先ほどの基本形の向かい側だが

こちらは高圧用腕金を中央固定で高圧中実ピンがいしは不均等に2:1に配置させたもので、区分開閉器を挟み込みながら、下段については、振り分け引き留めとなっている。

1495.ワイヤーなしのスペーサー!?


通りすがりで撮影したので、うまく見えなかったが



恐らくこちらのラインスペーサーは、電灯を避けるためのもので、ワイヤーはなしで高圧配電線を支えているものかと思われる。

ワイヤーなしのスペーサーは初見だ。

1494.抱腕金で普通サイズと大きいサイズの組み合わせ!

高圧用腕金を2つずつ取り付けたものを抱え込みながら腕金を取り付けることから、抱腕金という。(ちなみに通常の1本の腕金は単一腕金という。)


今回はそんな中で、2回線の高圧配電線を張ったもので、普通サイズの抱腕金と大きいサイズの抱腕金を同時に取り付けた、珍しいもの?を発見した!







←どうやら下段の大きいサイズの方の抱腕金については、支柱を避けるためにそうしたように思える。

1493.懸垂がいしを残す廃電線と現役の同種の配電線

猪苗代旧幹線の旅 2日目



朝、旅館で目覚めて



外の景色を見たところ



アームについては、腕金ではなくアングルが使われておった。

懸垂がいしを残し続けたまま残っている2本建てのH柱なる配電柱発見!

一見、古びた送電線のようにもみえるが、恐らくこれは配電線であり、かつては、付近の川の横断用として使われていたであろうものかと思われる。
(ロングスパンとなると、高圧耐張がいしでの引き留めでは、限界を感じるため、そうなっているのが稀にある。)



だが現状は、254mmの懸垂がいしを残したまま放置されており、今は何も配電線は支持していない。
なお、懸垂がいしの先には、配電線の引き留め用として使われていたであろう、クランプも残っているのが見えた。





支持物はパンザーマストだろうか、右側の柱については、ちょっと曲がってしまっているのが見えた。
震災で曲がったのか

現状は支線柱として使用か?


なお、これより50メーター程離れたところで



川を渡ろうとする配電線で、懸垂がいしを使った配電柱が確認できた。
どうやら川の横断ルートを変更したように思える。




ご覧の通り!ここでは右側が川の横断箇所となっており、ロングスパンとなるから、通常の高圧耐張がいしではなく、送電で使われる懸垂がいしを2個使っているのがわかる!


それにしても、ここでは高圧引き込み線の分岐も行っているから忙しそうだ。


2本建てのH柱で、高圧引き込み線を分岐する光景を見たのは、今回が初である。

ちなみに、本日1番目の目的地、大川ダムへ向かう際にも

いくつか同種のものが確認できた。

こちらはそこまで次のH柱までの距離がそこまでは長くないから、通常の高圧耐張がいしを使っている。
だがその奥は長いようで、懸垂がいしだ。
まぁそこは臨機応変に、ロングスパンとなれば、送電で使われる懸垂がいしがお出ましだ!

といったところだなぁ

耐張がいしを使った方の反対側写真はこんな感じだ。w