2019年4月13日

1389.Fアームでケーブルヘッドは背後配置!

この日は、日本で初めて鉄製の送電塔が建てられた塔ノ沢発電所近辺へ行ってみた。

といっても、当時の鉄塔自体はもう既に現存しておらず、あったのは2代目による普通の近代的構成の送電塔である。



塔ノ沢発電所(旧:横濱水力電気 塔の澤発電所)の最寄り駅は塔ノ沢駅



ここから狭い路地を歩いて
現場へ到着!



これはかつて実在の箱根水力電気會社(横濱水力電気)が塔ノ沢から横浜に向けて建設した塔ノ沢線という電線路なのだそうだが(東京電力の電気の史料館に当時の鉄塔の展示あり!)・・・
ところで、今の送電線は繋ぎ替えされているのかなぁ~?

この日の電柱撮影は、それも含めての撮影となった。w




日本初の送電塔(送電鉄塔)があったのは、丁度山の上の方だ。


この辺のようだが、残念ながら今はそこに、1901年(明治34年)建設であった、日本初の送電塔があったような痕跡は見られない。

ちなみに
当時の方が書かれた説明付き!
昔はこんな感じであったらしい。

※この絵葉書は、撮影者及び団体名が無記名で、公表後、確実に100年以上が経過しており、著作権は消滅していると思い、掲載に至った。
裏面には確かに、明治44年(1911年)の消印が押してあった。

送電線は水平配列だったようだ。
それにしても、こちらは凄いところに建っている。





現在の塔ノ沢発電所の様子です。




iPhone XRで撮ったパノラマはこんな感じ。


そして、この記事でメインで紹介するはずのレアな配電柱も紹介しなくては!



これだ!
塔ノ沢駅から細い路地を歩いている最中でも見える。w












廃道(トンネル)旧道の手前に!


フェンスの外から撮ってます。



Fアームが2本並んでいるのだが!
ここで気になったのは、各あるケーブルヘッドの取り付け方だ!


手前は廃止されているが、いずれともFアームの背後に向けてそれらは取り付けられていた!


おまけ


一方、付近にある熊野神社の山側には





謎の廃電線路発見!(情報提供により知る!)
神社にお参りがてら巡る。

塔ノ沢発電所に絡むものだったのだろうかー
それとも、この辺一帯に電力供給をかつて担っていた配電線だったのだろうかー
(電力会社管轄ものだとしたら、除却はすると思うのだがなぁ~謎である。)

見上げると

既に!高圧ピンがいしからして古い!

これはかつての配電電圧3300V時代のものである!
詳細をいうと、1926年の昭和初期~昭和30年代頃まで普及していたもので(さらに細かくいうと、高圧がいしであることを示す赤い線の引き方にも種々多用!全体が赤く塗りつぶされている仕様もある。)、また、それを取り付けているアームも特殊な三角形をしている!

電柱番号札があったら撮ろうかとも思ったが、残念ながら近寄れそうにない。w

この三角形も正に!昭和の木製送電柱で流行っていたような構成だ!!
送電線だったのかー?


それにしても!
木柱に掘られている真四角の溝がなんとも古そう!

かつてはここに、腕木を取り付ける予定があったのだろう。
それは恐らく、低圧線になろうかと・・・

やっぱり配電線か!?

2019年4月6日

1388.Dアームで上分岐!!

川中線などのレアな送電塔の撮影メインで出かけた4月6日

川中線の最寄り駅であるJR吾妻線の岩島駅から電車に乗った後は、帰り際に、高崎駅周辺でも撮影したいものがあったので、急きょ高崎へ、初の寄り道!!
(高崎駅はJR吾妻線やJR上越線方面へ撮影したいものがある時に今まで通ってきたが、寄り道できる時間まではなかった。ここではその方面へ向かう電車を待つのに、相当な時間がかかった時もあったが、なんともその時間が微妙で、この駅周辺の撮影はいつまでも見合わせていたのであった。)



こちらはその寄り道時に撮影した、かなり珍しい1本になる!w

場所は、昔っからスナックなどが立ち並んでそうなエリアです。

なんと!ここは!


Dアームで高圧引き込み線を上部に向けて分岐しているではないか!


しかも!

ジャンパー線支持も旧式の高圧ピンがいしである!


まぁー今じゃ~こうした無理なことはせず、おとなしくここは、CVTケーブルを使って分岐をするかと思います。

まぁここは、ケーブルヘッドを取り付けるスペースがなかったので、やむなくそうしたように見られます。



おまけ

これはその奥にあった






ジャンパー線の支持に6号中実がいしを使った



いや、使っていたアーケード上の配電柱である。

珍しく2つず並んでいた!


なお、こちらの6号中実がいしは赤帯なしです。

郊外はなしのところが多い!

1387.両引き留めで交差させながら、下段は中央のみ引き留め!(川中線のレアな送電塔の写真のおまけ付き!)

この日は群馬県の吾妻郡東吾妻町にある、変わった形をした川中線という送電塔の撮影をメインに出かけたのだが、これから掲載する1本は、そこからJR吾妻線の岩島駅へ戻る際に発見した1本だ。


同様のものを過去に東京の杉並区の方で発見したような記憶があったが・・・



それとは少し違うような気がするのでアップ!



ここでは、上部が両引き留めで、その下段は両側が引き通しで中央のみ引き留めとなっていた。
これも中々見かけない構成である。





まず、こうした配電線の交差箇所では、中央のみ引き留めといったことはしないことが多い。



まぁ、こうすることで、多少、高圧がいしの節約はできそうですけどw

しかし、コスト削減重視の近代では、こういったタイプの新設は何故か見かけません!w




それにしても!

こうした急カーブ箇所での発見は初かな


おまけ


この日メインで巡った、変わった形状をした川中線の送電塔の紹介です!

こちらは川中線1号
なお、送電電圧は1万1千ボルトの模様!
こちらは他ではあまり見かけぬ1万ボルト系統であるから
レアな特殊形状をした送電塔になったとでもいうのだろうか?

とはいえ、この鉄塔も戦前の古い鉄塔なので、撮影はお早めに!
まぁしかし、戦前の鉄塔は色々と面白い形が発見できるので面白い!^^
それに比べ今の鉄塔は、幅を狭めたスリム鉄塔ばかりでつまらん!w
(送電塔も今後は、「草食系」の時代に入ろうとしているのだろうか?wまぁ今は、都会では高いマンションばかり増えゆく時代だから、致し方ないのであろう。)
東京都葛飾区にある奥戸線も、最近では矩形鉄塔から普通のスリム鉄塔に変わってしまった。
あれではなんの面白味もない。T_T
川中線みたいな形にした方が面白いはずである!w
まぁ、コストがかかるか・・・



こちらはそこら辺にある他の旧鉄塔とは、「一際」違い!!




2条の架空地線支持用に!冠の形をした腕金があるのが特徴です!!
「王かん」といった方がいいかな・・・

この腕金は通常の送電線の支持用で使っているものとは、なんら変形はされていないものかと思われる。旧鉄塔でよく見かける腕金にそっくりである。

なぜこうした形になったか?

うーん、群馬の北部で雷が多いから?かなぁ~
このような形は初めて見ました!



なお、この送電塔の建設年は昭和14年(1939年)6月の模様です!

この形は、他には全くないレアな形ですので!

撮影は、お・は・や・めに!w

2019年3月24日

1386.トランスあるが、肝心な引き下げ線なし!

こちらの発見は、山梨県中央市の東花輪地区(JR身延線の東花輪駅前!)



土台不要の近代的な柱上トランスが取り付けられたものとなっているが!


珍しくその柱上トランスは休止中のようで、変圧器への引き下げ線がない

追加

この写真は、2020年6月20日撮影
その約1年後、再び東花輪駅へ来てみたところ

まだ引き下げ線は、繋がっていない状態で残っていたのだった。w


おまけ

東花輪駅はJR身延線の駅舎としては、開業当時から木造の建造物なのだそうだ。
(ほんとか?Wiki情報は怪しいからなー昭和20年代という感じがするがのう)







反対側からの様子


帰りはここから電車に乗り、甲府で中央線に乗り換えて、東京へ帰って行った。

1385.「きゅうくつ」そうなタイプ

こうした配電線の交差点については、普通は上部に引き通しが来て、分岐先であるその下を両引き留めや引き留め、もしくは両方とも引き通しにするかだと思うが、ここは違った!



周囲を見たところ、どうやらここは、上部が電源側で、その下段の引き通し側が両側ともに引き留め(終点)となった負荷側のようであった。

ここは上部が両引き留めでその下段が引き通しとなっていた。

それにしも、上部の両引き留め側の耐張がいしのカバーのすぐそばにある黄色のテープはなんだろうか?
はて?

その中で、ここではその引き通し側が結構きゅうくつそうな感じに見えたのでアップ