<2021年8月21日再編集>
Fアームというのは、状況に合わせて形を変化させることもできる。
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黄色で囲ったものが、Fアーム専用の高圧用腕金だ。 Fアームはこれがないと水平配列の高圧を支持できない。 |
↑普段のFアームは、高圧支持部にFアーム専用の腕金があって、そこで高圧を水平配列にして支持するが、高圧用腕金を取り外せば縦型に変化させることもできるのだ。
今回はそんな珍しいものを東武伊勢崎線(現:東武スカイツリーライン区間)の春日部駅の東口で発見した。
(なお、春日部に関しては、他にも高圧と低圧の両方の支持を可能としたFアームで、高圧を縦型に配列させたものを確認している。これは春日部特有のものだったのだろうか?思い返せば、東京や千葉や神奈川では見た例がない。)
これだ!
ここでは高圧のみの支持を可能としたFアームで、高圧配電線を縦型に配列させたものが見つかった。
まずは引き込み開閉器をDアームに取り付けた終端から見てみよう。
普通ならば終端に見えるDアームを使用すると思うが、ここは違う。
ここでは珍しく、高圧支持部のFアーム専用の腕金を取り外しており、通常は何も支持していないところで高圧を縦型に配列している。
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1本目の拡大 |
架空地線の遮蔽効果を上げるために、Fアームで縦型配列としたのだろうか
しかしDアームについては、直接架空地線支持の腕金の取り付けが可能なものも一時期普及していた。
それが普及する前のものだったのだろうか
続いて、終端から見て2本目がこちら
ここでは分岐については、通常のDアームを使用している。
縦型配列の高圧というと、通常はDアームを見かけるのが大半であるから、ここはちょっと不思議な感じに見えた。
反対側はこんな感じ。
ここからは、高圧耐張がいしを使用した両引き留めによるものが続く。
ここではFアームのすぐ下に水平の高圧用腕金を取り付けて、右側へ高圧引き込み線を分岐
7本目は下の方に見える。
以前同市内で確認した、高圧を縦型配列に配列させた大型サイズのFアームはこちら↓