<2021年8月21日再編集>
通常、Fアームというのは、高圧配電線は水平で支持されるのが基本であるが
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通常のFアームの例 Fアームの場合、高圧は水平配列で支持される。 ちなみにここでは珍しく、黄色のカバーのある旧式の避雷器も確認できた。 黄色のカバーがあるのは耐塩仕様の避雷器らしい。 この手のものについては、かつて耐塩皿がいしが数多く普及していた 国道4号草加バイパス沿いにもあったようだ。 なお、写真のものは国道4号草加バイパス沿いで撮影したものだが ストリートビューを見たところでは、2010年時点で現存していない。 写真は2008年8月10日撮影のもの |
これには思わず、初め、パッと見て「あれ?」と思った。
Fアームを使用しているというのに、高圧配電線は縦型となっているのではないか!
高圧と低圧の両方を支持を可能とした大型サイズのFアームを使用したものとなっているのだが
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自動化されている開閉器は、連系用開閉器のようだ。 連系用開閉器とは、常時スイッチオフの開閉器で、なんらかの理由で片側の高圧が故障した際 ここのスイッチを入れて、健全回線より逆走で送電する仕組みとなっている。 ここでは、それぞれ別々の配電用変電所(もしくは同一の配電用変電所であるが、立ち上がり箇所は別であるなどさまざま)から高圧が来ていて、両引き留めとなっている。
それにしても、連系用開閉器のある箇所というのは、やはり古い高圧がいしがあったり変わり種があったりするものだ。 どちらかというと、古い高圧がいしがある例が多い気がする。 |
ここでは珍しく、いつものFアーム専用で使われる水平腕金の取り付けはなく、高圧の配列がFアームの縁に合わせるかのごとく、縦型配列となっていた。
場所は、埼玉県春日部市の旧国道4号(日光街道)沿いであった。
ちなみに春日部駅付近では、高圧のみの支持を可能としたFアームで、高圧を縦型へ配列させたものを見かけている。↓