2019年5月23日

臨時投稿:昭和の配電用がいしコレクション

今回もまたしても、建物解体時に出た廃品買い取り業者から、偶然にも入手できたのである。
今回の購入品は

がいし型開閉器・白色
本体は高松電気製作所製(現:エナジーサポート社)
把手は日本ガイシ製
同社製造品には他に、グレー色も実在する!
それは恐らくかなりの希少品!


昭和30年代に、トランスの1次側のスイッチとして、一時期普及していた白色のがいし型開閉器と

日本がいし製

高圧2号ピンがいしである。

高圧2号ピンがいしについては、戦時下、重要な通信施設の電源用に使われていたという情報あり。そのため、製造年が印字されていないものも数多くある。
製造時期は昭和15年頃~昭和20年代
(形状が複雑な傘つぼみ仕様の高圧1号ピンがいしを製造するよりも、形状が至って簡単で製造が楽だからだろうか?後から追加で製造されたのかと思われる。)

私はまだ行ったことがないのだが、親戚情報によると、実際に小笠原諸島の父島の戦跡・発電所でも確認したとの情報があるのだ。
ネットでも探してみると、やはり、この手の高圧2号ピンがいしを使用した写真が出てくる。

後、最近では、フジテレビ系列の「世界の何だコレ!?ミステリーSP 2018年7月4日放送分」で見た「広島 厳島神社の先で発見・・・謎の建物」の回でも、やはり軍事施設で、この手の高圧2号ピンがいしが登場したのを覚えている。
(※なお、この番組の放送前、私の電柱サイトに掲載している電柱写真を貸してくれという申し出があったが、このがいしの存在を知らないということは、さては私のがいしのページを全て見てないな!
VTRでは、お茶碗や瓶などと言われていたが、そうではなく、正真正銘の電柱で使われていた高圧がいしです!w
他にも見えた赤い線引きのないものは、低圧2重ピンがいしでーす!
これは、今の低圧ピンがいしが登場する前に使われていた低圧がいしです!)



まぁしかし、この手のがいしは鉱山の配電線路でも使われることがあったから、軍用施設の電源用のものとは限らない。


後はこれは、低圧がいしの分類に入るものかと思われるが




歴史ある松風工業製の玉がいしも手に入れたのであった。

これについては、現代の玉がいし同様、支線のグリップの巻き付け箇所で使われていたことだろうと思われるが、こちらはやたらと形状は丸っこい。