電力会社の配電線では、水平配列で高圧を支持する場合は、低圧配電線などがある関係で高圧の併架は、普通最高で3回線が限界だが(中国電力は例外)、ここでは工場の構内用配電線で、合計4回線の高圧を併架したものを発見!!
まずこちらは、送電線が施設されているぐらいがから、結構な大口需要家のように見られた。
4回線は自前の変電所より起点となっており、起点は門型電柱だった。
その先で単一の電柱で4回線同時併架の珍しいものを発見!
ご覧の通り、こちらは4回線!
なお、架空地線支持はキャップとなっており、4回線の引き通しは高圧ピンがいしが使われていた。
ちなみにこちらは少し補強するための意味合いか、高圧ピンがいしと高圧用腕金は2本ずつ並んでいるがいし2連(抱腕金)となっていた。
まぁこれがもし近代の設備だとしたら、CVTケーブルになるでしょうな
なお、4回線はそう長くは続かず、この門型電柱で3回線と振り分けられる。
そこから左を見ると鳥居型を取り付けた振り分け引き留めがあった。
高圧耐張がいしにはカバーがなくジャンパー線支持も高圧ピンがいしになっていることから、この構内線は古そうだ。
ちなみに中にはつい最近CVTケーブルに更新されている箇所もあった。
この辺がそれだ。
以前は複数回線を水平配列で併架したものがあったようだ。
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こちらは以前は、高圧ピンがいし2連の引き通しだったのだろう。 |
ここも以前は高圧ピンがいしを2:1に配置して構内用高圧配電線の引き通しをしていたようだが、今はその腕金を使って、CVTケーブルを吊架(ちょうか)している。
架空地線については残り続けたようだ。
さらに奥はこんな感じ。
終端もかつては高圧耐張がいしで引き留めていた面影あり。
(いや、向き的に見るとこっちが電源側か?)
ここでは鳥居型も残っていた。その鳥居型は見ためから昭和40年代のような気がする。