2018年12月1日

1330.上へ傾く腕金 その1

この日は日本初の154kV系統!甲信送電線を撮りに長野へ向かった。

以下はその撮影中に発見という感じじゃなw

甲信送電線は東京電力の管轄となるが、長野県内の電源供給は中部電力が行っており、ここでは中部電力の配電柱を見ることができる。



そんな中、気になったのがこちら



奥の引き通しだが



高圧用腕金が斜め上に向かって傾いているのがわかる。



どうやらここはあえて、カーブを振りやすいように傾かせたのかと思われる。


おまけ
この日に巡った、日本初の154kV系統!



甲信送電線(現:甲信幹線)の原型(旧鉄塔)である。

建設はかつて実在の京浜電力が受け持った。
その後は経営危機に陥り、東京電燈の支援を受け、戦後は東電所有のものとなった。


昔はこの形の鉄塔のまま、長野の龍島発電所から神奈川の横浜変電所(現:戸塚変電所)までを結んでいたというから驚きだ。
今は途中、ところどころで建て替えられてたり、山梨県内の一部では増強されたりした箇所もある。





建設年は大正12年(1923年)3月の模様

2018年11月23日

1329.見かけることはほとんどない、耐塩耐張がいしだが・・・

この日は茅ヶ崎へ、耐塩系のがいしの撮影へ!



こちら



高圧引き込み線を引き留める高圧耐張がいしですが、少し変わったものが取り付けられているのがわかります!

普通の高圧耐張がいしに防塩皿があるのは珍しい!

奥の方の耐張がいしにあるのは、耐塩皿とは違う類の薄いお皿です。

むかしむかしは、高圧耐張がいしにも耐塩皿を取り付けた耐塩耐張がいしもあったようですが、こちらはそれとは少し違う類のものかと思います。
また、現在では、離島にも別のタイプがあります。
館山にも一部あります。



ちなみに、よく離島で見かける耐塩耐張がいしはこちら!↑
先ほどの写真のものとは、耐張がいしの種類が違います。
現在の耐塩耐張がいしは、耐張がいしからして、深溝構造となったものが普及しています。



おまけ


いかにも工場っぽい構内用配電線だが、古いがいし発見!


この日に巡ったとある構内線です。



ここには支持物に木柱を使ったもので耐塩皿がいしを当たり前のように使ったものが見えました。




こちらはなんと木柱でダブル耐塩皿です!w

2018年11月17日

臨時投稿!!:この日は上信線のガラスがいしを見に群馬県の嬬恋村へ!

平成も終わりを迎えようとする2018年(平成30年)11月17日、この日はガラスがいしを巡った!

ガラスがいしは日本では貴重な存在です!



これは、群馬県の嬬恋村他、一部を含む上信線で確認できます。
ちなみに一部では、ガラスがいし区間の建て替えも行われていましたので要注意!!



しかし今回は、電車で大前駅からひたすら歩き、ノコノコとここまでやってきたので、接近できず。w

以下は参考までに

上信線の最寄りであるJR吾妻線の大前駅!






今日はここからひたすら歩いて、上信線のガラスがいしを見に行きます。w
そうです、今回は送電線分野です!ガラスがいしが国内ではかなり貴重なんでねー


唯、大前駅のダイヤは非常に悪いので要注意!
その数、1日5本!よく考えて来ないと帰れなくなりますので要注意!
まぁ、大前駅から歩いで上信線を巡るとんでもないやつは、恐らく私ぐらいでしょう。www

※これでも、送電線の現場仕事をやっていた時は毎日のように車を運転し自信があった。最近車に乗れない原因はこれだ→→→送電線の現場仕事をやめて一気に低所得となった=単に大金がない=最初から昭和の名車!日野コンテッサ他、今のトヨタ86とかお値段がそれなりにかかる車に乗りたがる=軽には乗りたくないという相当なこだわりがある=乗らなくなる=運転に自信がなくなる。→悪循環発生中。若者の車離れだ。T_Tこれでどんなに遠くても電車での移動が主となってしまったわけだ。


ま、それは置いといて!w



上信線は、今後は鉄塔の老朽化に伴った建て替えが進み、ガラスがいしは消滅しそうです。

↑山を下りる連なる上信線
太陽の光で遠くからでもガラスがいしが光輝いているのが見えます。
一部はガラスがいしを使ったものでタイダウン装置あり(←恐らくこれは、国内唯一w)


で、その上信線の建設年はというと!

昭和8年(1933年)のようでした!凄い!






なお、他では、ガラスがいし不使用区間にて、旧式の鉄塔でよく見かけるタイダウン装置も!



他には、足立区によくありげの後から嵩上げしたような鉄塔も見られました。
(それは、大正15年生(昭和元年)鉄塔である足立線にあったなぁ←某有名送電老舗サイトで確認w自分の手では撮れていない。)

戦前鉄塔で鉄塔高不足となったような箇所でよく見受けられますが、こうした農地でも安全上のためなのか、たまに見かけます。



おまけ

帰りは、大前駅より少しダイヤがよさげな万座・鹿沢口駅まで歩こうかとも思ったが、体力が限界を超したので、大前駅で乗車w

最終の1本前の電車で帰宅!

当時、待合室で待つのは私のみで、本当に来るのか多少不安であったが
(いや、帰れなくなるしw)




ちゃんと来た!



巡り終えて、大前駅到着後、1時間ほど電車を待った時には、もう日が暮れてました。w
今日も20キロは歩いたんじゃねえかなぁw



切符の回収がないため、行きの切符も残る。

それから、PASMOなんてものは使えません。w
とりあえず帰りは、高崎までの切符を購入し(切符と言ってもここで発券されたのは券売機からではないので、自動改札機のある有人駅では窓口へ行く必要がある。)、そこで一旦自動改札を出てからいつものPASMOで入場し、東京方面へ帰宅という形となる。



この時間帯の乗客ですが、乗って鉄道を楽しむ、乗り鉄の方がおられました。
なお、ここは改札がないので、ちゃんと料金を払っていました。
高校時代の友人にいたなあ^^

電車のドアは都会の電車のように自動で開きません。ボタン式です。
ボタンがない場合は、自分でドアを開ける。


そして一応、車内には便所があります。
(降りたらそこは無人駅で、便所なんてものはほとんどないでしょう。)
これには、小麦アレルギーですぐ腹を下す私でも安心w

2018年10月21日

1328.頭上引き留めで新装置!

新装置といっても、これは古い配電柱に後から新装置が増設されたものとなるがー




新装置とはこちら!
頭上は普通の引き留め箇所ですが、そこからさらにジャンパー線があり、その終端がクランプがいしになってます。
(写真撮影手法が悪くここからでは見えないのですが、恐らくですが、次いで限流ホーンもそのクランプがいしのすぐそばにあるものかと思います。)

まぁ、頭上引き留めでその終端にクランプがいしのある新構成は初見だったので掲載!
(付近の家が建て替えられたり、新たに家が建ったりすると、やはりその周辺にある配電柱も一新されることがある。)



奥は角ばり仕様のDアームでその両相に限流ホーン!


これだとやはり、電源側は上部の引き留め側かな


※上引き留めは現在では廃止傾向にあります。
電源側、負荷側を意図したこうした分岐手法を用いたものについては、昭和40年頃の鳥居型GWが多かった時代に多いに普及していました。
今は電源側、負荷側を意図しない空中分岐などが増えてます。w



おまけ


ここで、横浜市内でとらえた!頭上引き留めが古い手法であるということがわかる1枚を掲載しよう!!





←上部が電源側ということが一目瞭然です!

(写真の右側でギリギリで確認できる通り、上部が三相交流で下段が単相交流!つまり、下段は負荷側であるということがわかる!)








しかしこれは、次回の更新時には、電源側、負荷側を意図しないwメッセンジャーワイヤーを張った空中分岐やスペーサーを使った分岐になることでしょう。


さらにおまけを



付近で撮れた絶景を


夕焼け時は綺麗に見えるだろうなー

家の近所にはこういう絶景が見える場所(高台)がないのが残念である。
(空が狭くなるマンションが増えゆくばかり。日照権を侵害しているのだから、マンションの屋上には付近のこういった絶景が見えるように、ライブカメラを設置すべし!)