2022年8月11日

2991.腕金で組んだ変台は、トンボ腕金ならず。

 


電灯用変圧器1台を載せる場合で

腕金で組んだ変台の場合は、トンボ腕金形状となる例が多いが、こちらは違った。




単純に2本の腕金が並んだのみであった。

この手のものは元々、腕金の節約意識があったのか丸型変台である例が多い。






それから東京都内では、よくこの手のもので(低圧配電線よりも上部に変圧器を設置した例)高圧カットアウトは変圧器よりも上部に取り付けた例が多かった。

しかし今やそれは、変台不要とした変圧器がメインであるから、どんどん姿を消している。




高圧カットアウトの製造年は、1973年を示していた。

そんなに古いか~なんか1980年代のような気がするが・・・



おまけ






奥の方でも引き続き、高圧の支持にDアームを使用したものが続いていたが



こちらについても同じように、高圧カットアウトは変圧器よりも上部に取り付けているのが見つかった。













これぞ昭和50年代!

2990.Dと水平腕金が合体したD水平アーム(クランプがいし大きく突き出しバージョン) その2

 


前のものと同じく







こちらも水平腕金とDアームが合体したものとなっているが



ここでは、ジャンパー線を支持したクランプがいしが大きく突き出ていた。



なお、ここでは両方向とも縦型配列となっているから






水平Dアームにしている意味は、あまりないようにも思えた。


2989.Dと水平腕金が合体したD水平アーム その1

 


大分前にこのブログにも1度アップしたかと思うが(2012年頃の撮影だったか)



この手のものは、今のところ確認したところでは、練馬区限定!



他の地域では、高圧配電線を縦型配列で交差させる場合は、ご丁寧にちゃんと水平腕金とDアームの両方を使用して、縦型配列へ変更している箇所が多い。





年式については、1974年であった。

あの錆を見ると当時物かもしれんなぁ。


最後に反対側!




2988.異種のがいし混ざる。

 

この日は練馬へ~




まずはこちら

変圧器への高圧引き下げ線についてだが、ここではケーブルを使用した引き下げとなっているため、左2つはスリップオンがいしとしたそうだ。

高圧配電線は通常の絶縁電線で、低圧配電線はケーブルを使用した三相4線式の都市型配電線では普通にあるが、通常の変圧器ではほとんど見かけない。


なお、この場合は、変圧器へ引き込むために、そこでもまたケーブルヘッドが必要となる。




ちなみにだが、通常ならこれは、このような構成となる。

最近では、高圧配電線にCVTケーブルを使用した都市型配電線路も、通常の水平配列へ戻して、低圧のみ三相4線式にした都市型配電線も目立つが、その手のものでは、変圧器もコスト削減のためなのか、通常仕様を使用している。その場合は、低圧側がケーブルにしているから、2次側には何か特殊なものを使用して、三相4線式の低圧を引き出しているがのう。

2022年7月31日

2987.短い高圧用腕金を使用したやり出し装柱の引き留めだが、2つの高圧耐張がいしは珍しく、道路側へ詰める。


ここで気になったものは



この先のDアームを路地を曲がったところにあった。



これだ!


ここでは珍しく!



1960年代~70年代初頭頃までによく普及していた、短い(長さ1500mm)高圧用腕金を使用したものとなっているが、今回はその手のもので珍しく、やり出しによる引き留め装柱が確認できた。

(昔は耐塩皿がいしを使用したやり出しの引き通し装柱でも、この手のものが普及していたようだ。前にそれを70年代のドラマ「大都会」で見た。w)

ここは狭い路地のため、長らく残ったのかと思うが、現在では種類的に見ても、この例は限りなく少ない。







変圧器への高圧引き下げ線支持には耐塩高圧ピンがいしを使用しているが、高圧用腕金に残っているのは高圧ピンがいしで、それまた時代の差を感じた。



また、高圧絶縁電線も古い銅線のままで残っていた。






重ね付けで1つ残った高圧ピンがいしについては、変圧器への高圧引き下げ線支持用で使っていた感じだろうか



年式については、1961年を示していた。(コン柱の製造銘板による。)






ここで今一度分岐元も確認するが



こちらは短い水平腕金ではなくDアームだった。