2022年6月4日

2926.廃止された木柱の低圧引き込み柱で、見慣れない低圧がいし

 





右側の青色の低圧曲がりねじ込みがいしはわかるが、柱にある白色のものは、今回初めて見たかもしれない。

天切りがなぁ。今まで見たことがない仕様だ。

2925.ショートサイズで不均等配列。

 



はいはい~





ここで山梨と千葉によくありげの引き通しの単一腕金を使用したもので、クランプがいしを不均等に配列したものを発見。

おまけ投稿:再びの榑坪線(猪苗代旧幹線や片品川線の送電塔との比較のおまけ付き。)

 


富士川クラフトパーク



ここでは再びの榑坪線の撮影だ。











同電線路でもまた、猪苗代旧幹線と同じく、アメリカのCARNEGIE(カーネギー)製の鋼材を使用していたようだ。


それについては!

怒った感じに見えないこちらの方で発見!


確かにこの腕金の少なさと、腕金の幅を見ると、猪苗代旧幹線と同じ鋼材を使用していたようなことがうかがえる。


また、懸垂がいしについても、当初はやはりこちらもアメリカ製を使用していたように思えた。なぜなら、1924年製の懸垂がいしのかけらを見つけたからだ。


年式は大正9年(1920年)1月



<ここで送電塔の比較>


まずは、元祖カーネギー!猪苗代旧幹線との比較はこんな感じ。↓

こちらの写真は、2019年11月9日撮影
埼玉や栃木方面は建て替えられてしまったが、同電線路の起点のある福島では、まだ結構な数が残っている。


猪苗代旧幹線の送電塔は、送電電圧を154kVへ昇圧した際に、一部腕金は改造されてしまったが、上相と下相の腕金は、内部に吊材を入れて補強しただけであるから、その点に多少の面影あり。


こちらの写真は、2018年4月1日撮影
最上部はちょっと違うが、各腕金が広々した感じは、榑坪線と似ている?
なお、当該送電塔は、既に建て替え済みである。


ちなみにだが、猪苗代旧幹線設計の送電塔は、他にも使用していたところがある。
それは片品川線だ。(他にも金井線もあるが、現存しているのかどうかは不明)

上記写真は片品川線でとらえた、同じくアメリカのカーネギー製鋼材を使用した送電塔である。

片品川線の元は、鉄柱の送電線であったから、険しい山を越えるには、丈夫な送電塔が必要となった。その箇所で、アメリカのカーネギー製鋼材を使用した送電塔が見られた。

当該送電塔は、建て替えに伴い既に現存はしていないが、2条地線支持の腕金を取り外せば、なんとなく榑坪線に似ている気がする。腕金の部分が似ている。

なお、こちらについては、特に送電電圧は10万ボルト以上へ昇圧されたわけではないから、完全なる原型で残っていた。


ここでまた、榑坪線の話に戻る。↓


他にも送電塔の嵩上げをして、下の方が変な形をしているものも見つかった。

ここは公園ができたから、その時に安全対策として、嵩上げされた感じに思えた。

初期のロゴは、三角形の中に、昔よく普及していた、特別高圧ピンがいしを描いたものだった。

最後に、1924年(大正13年)製の懸垂がいしのかけらはこんな感じ。

こちらは日本ガイシさんの製造品で、初期のロゴとなっている。



また、これまた他に落ちていたものによるが、裏面の溝については、1つ多い5つの溝で(現在の溝は、4つ。)も見つかり、これまた初期仕様に思えた。

日本ガイシさんでは、1924年の時点では、既に4つ溝に変更されているが、他社ではまだ5つ溝があった。(松風工業では、1930年代前半でも同種を確認済みである。)

ということで、これは他社製かと(ひっくり返したが、こちらは製造メーカーのロゴは確認できなかった。)



※くれぐれもヤマヒルには注意。(ヒル生息エリアは、今回が初かも。)

足でつぶしてもつぶれないから、かなりの強敵

気がついたら、がいしのかけらにも寄っていたのだった。

のんびりしていたり立ち尽くしていたりすると、あっという間に上がってくるであろう。

奴らは人の歩く振動に反応して、おびき出てくるらしい。

いつの間に出てきたから驚いた。

当サイト作者は、なんとか一度も刺されずに済んだ。


でもこれ、もしここで気を失って倒れてしまったとしたら、一体どれほどの数にくわれる羽目になるんだろうな。

なんか怖い。

2924.Fアームの背後で2回線一括分岐

 




離隔腕金が大いに普及した近代では、見かけなくなった。

2923.建物側のクランプがいしを少し内側へ寄せる。

 


ここで気になったのは、建物側のクランプがいしの配置である。



通常ならばこの場合、限流ホーンはクランプがいしの右側に取り付けると思うが、こちらは違った。建物側のものを少しコン柱で寄せて、限流ホーンに関しては、建物側に取り付けられていた。



この手のものは、今回が初見かなぁ