2022年1月3日

2624.スリップオンがいしを取り付ける設計で、柱からがいしの取り付け位置をずらしたもの

縦型に高圧配電線を張る場合は、Dアームを使うか、柱に直接がいしを取り付けることがあると思うが、その状況化で、がいしの後ろ側からリード線が出ているスリップオンがいしを取り付けるとなると、柱と干渉してしまう。

そのため、各あるスリップオンがいしを柱から少し引き離した位置に取り付ける場合がある。





今回は、特にスリップオンがいし化していないもので、そういったものを複数発見したので紹介!

東武スカイツリーライン(旧:東武伊勢崎線)の北越谷駅付近の住宅街に集中していた。



こちらの縦型配列による両引き留め装柱であるが、珍しくジャンパー線支持の10号中実がいしは、それぞれ位置をずらしての取り付けとなっていた。

本来ならそこにはスリップオンがいしが付くと思うが、ここには変圧器を取り付ける予定がなく、そのままの設計となったようだ。




この辺はどうやらバブル期にできた住宅街のようで、周辺環境への対策として、高圧はDアームを使用したもので、低圧配電線は三相4線式のCVTケーブルを使用した構成の都市型配電線路を取り組む予定があったように感じた。

しかし今は見た感じ、低圧は普通のものとなっている。





また、こちらの分岐をしているものに関しても特有があり、高圧耐張がいしのストラップであるが、直線仕様となっていた。


高圧配電線どうしの間隔は大分狭い感じである。

なお、一応ここでもスリップオンがいしを取り付けができるよう金具が複数見られるが、現状そこにはその高圧がいしはない。

なんだかこれには、お金が有り余っていたバブル期の象徴とも言えようものな感じもする。w

今なら絶対こういう無駄使いはしないと思われる。



続いてその右側の両引き留め装柱も!



やはりスリップオンがいしの取り付けを可能としたものとなっているが、現状については、変圧器への高圧引き下げ線は、特にスリップオンがいしは使用せず、そのままの引き下げとなっていた。



年式についてだが、やはりバブル期のものであった。w

1986年を示す。

いい時代ですな。いい歌も多かったあの時代。

この時代でお気に入りの歌はなんだって?

そりゃもちろんOne Way Generationだってばよ!

1年後か~^^




バブル期の象徴ともいえよう設備にも思えた。






それに対し、今は相当景気が悪いから、配電設備も年々簡素化が進んでいる。

配電柱の避雷対策として、まさか腕金ならぬアームタイが来るとは思ってもいなかった。w


2623.やり出し装柱で、高圧配電線とは逆を向く架空地線





普段ならこの場合、架空地線キャップに取り付けられた腕金は、左側を向くと思うが、ここでは珍しく、逆方向を向いていた。 



かつてはFアームを介して高圧配電線の交差分岐を行っていたようで、それで逆へ向かせたようだ。

なお、左側に関しては、分岐用に架空地線が張られているため、その方は特に腕金でやり出すことはやめたようだ。


2622.頭上分岐交差の形跡

 



引き留めの上段回線であるが


元はどうやら写真手前側へ高圧配電線が両引き留めとなる形で続いていたようで、ジャンパー線支持の10号中実がいしが3つ残っていた。






途中で廃止されたようであり、今はその名残が残っているだけだった。


手前のFアームにも、その形跡あり。



2621.変圧器逆配置

 


ここではそんなタイプが2本連続で並んでおった。


変圧器については、左側は動力用で右側のは電灯用変圧器

2620.Fアームで、架空地線の支持もやり出しに その3

 


はい


ここでまたまたFアームで架空地線ごとやり出したものを発見!


しかしここは低圧配電線が物寂しく、接地側電線しかない。




ちなみにこれの奥の方では



↑そうでないものも!
時代によって、違いがあるようだ。