これはどちらかと言えば旧式のやり方だ。
ここでは分岐の高圧配電線をすり抜けるかのごとく!
2本の変圧器への高圧引き下げ線が引き下げられていた。
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架空地線支持の架空地線キャップに腕金を取り付けて、架空地線の遮蔽範囲を広げたものとなっているが
架空地線は、腕金の上部を通過するようにして分岐
左手前のFアームは少し新しいのか、架空地線はやり出しにはなっていないが
その奥の2本は、Fアームによる引き通し装柱で、架空地線はやり出しへ改造されていた。
やはりこれは、埼玉県草加市(越谷市、三郷市他)の特有構成のようである。
おまけ
普通にやり出し装柱でも遮蔽範囲は広げることなく(そもそも最近は架空地線自体張らない。)、避雷対策として、単一の腕金やアームタイを取り付けている。
写真のものは、アームタイを使用した例となる。
高圧配電線の引き留めに茶台がいしを使用する例は、もう完全にどこの電力会社でも見かけないが(低圧配電線ならありそうだが・・・)ここにはそれがあった。
ここではまず左側だ。
東電の高圧配電線より引き込みの開閉器を挟んで高圧引き込み線を分岐
その後は需要家側にPASを介して、しばらくの区間、耐塩高圧ピンがいしを使用するなどして、高圧引き込み線が続く。
高圧用腕金は、やり出し装柱でも短いサイズ
その後は普通サイズで耐塩高圧ピンがいしの配列は2:1
そしてその先は
珍しく、高圧耐張がいしを2:1に配置させて、両引き留めとなっているが、高圧引き込み線自体は、ここで引き下げられて終点となっている。
肝心な茶台がいしは、その先の残り続けている、今は使われていない単相交流2線式高圧配電線の死線区間で発見した!
パーツの補足を付け加えるとこんな感じ。 |
唯この感じだと、こちらは中央に後1つねじれストラップが確認できることから、その死線区間もかつては三相交流3線式だったようだ。
そのはずである。
かつては普通に引き込んでいたものを、どうやら後からCVケーブルでの引き込みへ変更したようである。
また、高圧茶台がいしについては、その残った死線区間で発見した!
なお、高圧を支えているのはアングルだ。
しかし高圧ピンがいしについては、かつての3300V仕様とは行かず、近代の6600Vの通常仕様である。
少し古い設備であったから途中でCVケーブルへ取り換えた感じだろうか
いずれにせよこれは、まだ3300V配電設備が混在していた昭和30年代前半頃なら、普通にありそう。