2021年5月29日

おまけ投稿:田代幹線 その1



 箱根ターンパイクから2時間程移動して!


これぞ昭和2年の形^^↑
東京電燈株式會社開業50年史 昭和11年8月23日発行の172ぺージ左隣の写真によれば
伊勢原の方にもあったらしいが、今はそこは増強で建て替えられてるな。


ようやく昭和2年(1927年)竣工の歴史的田代幹線の原型鉄塔へ到着~!

この日の田代幹線の撮影は、3か所程下調べしておいた撮影ポイントへ向かう予定だった。

こちらはそのうちの1つ目

田代幹線135号鉄塔



昔は昔で歴史あるもので、腕金に傾斜があるなど特徴的な形状をしている送電塔もまたお気に入りだ。

史料を見ると、どうやら当時の形を維持し続けているようだ。


とりあえず1つ目の撮影ポイントは、年式の撮影は無理そうだったため、2ポイント目へ向かう。


予定していた2つ目のポイントへ到着↑


こちらは田代幹線128号鉄塔

ここは余裕でプレートが見られた。

(送電塔の年式や番号が書かれたプレートの取り付け向きついては、基本的には電源側へ向けて取り付けるのは基本のようだ。)


昭和2年5月建設であるのが、薄っすらと見られた。


3ポイント目は後ほど・・・


2207.上部2:1の基本形、下段は長いサイズの腕金で両引き留め

 




これまたレア構成!


2206.上部やり出し、下段離隔腕金

 


走行中の車両から失礼~w


ここでは、上部を普通サイズの高圧用腕金を使用したもので、下段は離隔腕金と長さが不揃いというレアな構成が見つかった。
がいしについては、上部は高圧耐張がいしを使用した両引き留めで、下段はクランプがいしの引き通しである。


ちなみにここでは奥にももう1本!

こちらはがいしの種類が変わって今度は上部が普通サイズの腕金によるクランプがいしの引き通しで、下段が離隔腕金による両引き留め装柱となっていた。


2205.2回線とも頭上引き留め

 



この感じだと、上部の引き留め側は電源側であるような気が



ストリートビューで見た結果、やはりそのようだった。w

三軒家変電所(配電用変電所)が起点であろう。

2204.Fアームに直接普通サイズの高圧用腕金を直付け


 Fアームで高圧配電線の引き通しを行う場合は、専用の腕金を取り付けるのが基本であるが


ここはななめ交差分岐である。


そうとなるといつもの専用の腕金は、取り付けることができない。


そんなわけあって、ここはレアなタイプがお見え!

交差分岐側には、普通サイズの高圧用腕金を取り付けていた。


※ちなみにだが、本線にFアーム専用の腕金を取り付けず、普通サイズの腕金を取り付けたものも過去に両国の方で確認済み。