2020年12月29日

1935.川の横断で三角形


 

川の横断箇所、もしくは谷越え箇所では

電線どうしが風で揺られて接触しないように

スパンが長くなる箇所のみ、電線の配列を三角形にして横断する場合もある。


          

他には、前のページでも紹介したような、腕金の幅を広げるなどがある。



向かいはこんな感じ。

ここでは単相変圧器が1台載ったものでの発見となった。



おまけ

この日は実は、駒橋線の撮影がメインだったこともあり、色々と撮影をしていた。

駒橋線、2代目の送電塔の年式は、昭和17年(1942年)4月のようであったが、この送電塔は嵩上げされているから、違うと思う。
嵩上げ時期は大分後ではないだろうか
見積もって大体昭和50年頃か

完全なる原型がその昭和17年だと思う。↑

この送電塔は山の中を通る箇所が多いから、中々プレートまで撮影できそうなポイントがない。


とりあず、今回の撮影はこれでおしまい。





110周年か

へぇ、だとするとやっぱりさっきのレンガ構造のトンネルは当時物だなぁ




1934.川の横断箇所のアングル

これはどちらかといえば旧式の分類に入りそうだが、最近では川を横断する配電線は見ることが大分減っているので、珍しいものとして掲載しよう。






付近には普通に橋もかかっていて、そこに配電線を通せそうだが


方角的に見ると、橋を横断しない方が設備費用を少なくできるから、ここでは珍しく、配電線を川へ横断させたようである。



なお、高圧の支持点についてはこの通り

ここは腕金ならぬアングルである。

そういえば、高圧耐張がいしも川の横断箇所だとなれば、特殊耐張がいしや送電で使われる懸垂がいしの使用もある。

思い返せば丁度このブログの開設時に、その手のものをアップした覚えがある。

それから強度を付けるため、背後にはたくさん支線が張られている。








奥の方には長い鳥居型も!↑
ちなみにこの山を上がって左側に、2ページ前で紹介の3つの6号中実がいしを取り付けたものがある。


長いスパンの場合は、腕金の使用よりも角型の鋼材の方がいいのかもしれない。



おまけ

ちなみにこの配電線の起点は、あの歴史ある八ツ沢発電所兼変電所(配電用変電所としても機能)のようである。





その発電所付近には、珍しい構成のものがあるので、こちらもお忘れなく~↑
こちらは本線、それから下段の分岐先含めて、全てクランプがいし2連による引き通しとなっている。


起点の八ツ沢発電所兼、その隣に変電所




これは送電のお題となるが、八ツ沢線(送電線)はここを起点としている。

こちらの年式は昭和32年(1957年)2月
引き通し箇所の原型は古いよ~^^



さらに追加でおまけ

こちらはJR中央線の下にあるトンネルだったと思ったが





やはりこういうレンガ構造のトンネルは古いのだろうか




しかし反対側はどうやら途中で増設したようで、1967年12月との刻印が見える。


1933.75kVAで背面のみ放熱板

 


今回は、大容量の75kVAの変圧器にしては、背面のみしか放熱板がない、一見珍しそうな?変圧器を発見


最近では、変圧器の設置に関しては、変台不要のものが増えているので、そのわずか期間の間に登場したこの手の変圧器(土台の要る変圧器)も珍しいと思う。

土台不要の変圧器でも30kVA以上は、正面に放熱板のあるものが多いようだ。

(そういや最近は、20kVAは見かけないな)




横はこんな感じ。

臨時投稿:振り分け引き留め箇所に3つの6号中実がいし

 

この日上野原へ来たのは、振り分け引き留めのジャンパー線支持に6号中実がいしを使用した旧式の撮影をしたかったからだ。

ここで使われているのは2回線のうちの最上段回線である。


6号中実がいしが3つ使われているのが見て取れた。

また、避雷器があるのも古い感じに思えた。

ま、架空地線支持が鳥居型であるしな
         

なお下段については、普通の10号中実がいしだった。



反対側はこんな感じ。


この振り分け引き留め&両引き留め柱(下段)は、結構な勾配のある配電線を支えているのがわかる。




奥の方はこんな感じ。


山によくありげのショートカット箇所は、結構険しい感じの場所を通ることになる。


1932.中央の高圧耐張がいし、下がる。

 

一見はごく普通の高圧耐張がいしを使った両引き留め装柱に見えがちであるが


よくよく見てみたら、中央の高圧耐張がいしが、少し下がった位置で固定されているのが見えた。

先で大きく大きく配電線が上がってきているから、そのための強度を付けるため、ここでは互いに、別々の位置で取り付けるようにした感じに見られた。

中央の高圧耐張がいしの固定は、同じバンドで固定するのが基本であるが、ここは少し特殊だ。
同じバンドで固定してしまうと、バンドが曲がってしまうなど、強度不足となるためか
ここでは勾配のない方の高圧耐張がいしを
別の位置(少し下がった位置)に取り付けたように見られた。





上がるように1回線の高圧を分岐している分岐元はこんな感じ。