これはどちらかといえば旧式の分類に入りそうだが、最近では川を横断する配電線は見ることが大分減っているので、珍しいものとして掲載しよう。
付近には普通に橋もかかっていて、そこに配電線を通せそうだが
方角的に見ると、橋を横断しない方が設備費用を少なくできるから、ここでは珍しく、配電線を川へ横断させたようである。
なお、高圧の支持点についてはこの通り
ここは腕金ならぬアングルである。
そういえば、高圧耐張がいしも川の横断箇所だとなれば、特殊耐張がいしや送電で使われる懸垂がいしの使用もある。
思い返せば丁度このブログの開設時に、その手のものをアップした覚えがある。
それから強度を付けるため、背後にはたくさん支線が張られている。
奥の方には長い鳥居型も!↑
ちなみにこの山を上がって左側に、
2ページ前で紹介の3つの6号中実がいしを取り付けたものがある。
長いスパンの場合は、腕金の使用よりも角型の鋼材の方がいいのかもしれない。
おまけ
ちなみにこの配電線の起点は、あの歴史ある八ツ沢発電所兼変電所(配電用変電所としても機能)のようである。
その発電所付近には、珍しい構成のものがあるので、こちらもお忘れなく~↑
こちらは本線、それから下段の分岐先含めて、全てクランプがいし2連による引き通しとなっている。
起点の八ツ沢発電所兼、その隣に変電所
これは送電のお題となるが、八ツ沢線(送電線)はここを起点としている。
こちらの年式は昭和32年(1957年)2月
引き通し箇所の原型は古いよ~^^
さらに追加でおまけ
こちらはJR中央線の下にあるトンネルだったと思ったが
やはりこういうレンガ構造のトンネルは古いのだろうか
しかし反対側はどうやら途中で増設したようで、1967年12月との刻印が見える。