2020年2月9日

1677.上部は均等配列の2:1による基本形、下段は不均等の2:1



2回線の高圧配電線を引き通ししているものとなるが



こちらは、がいしの配列の構成が珍しい!

こうしてみると、負荷側向きの腕金については
現在も新設をしているような感じがうかがえる。
うん、そうした方が電気の流れ方が一目でわかって、面白いからいいと思う。

上部は普通の基本形である、中実がいしを2:1に配置させたものとなっているが、それに対して、下段は不均等に2:1に並んでおった。

まぁ下段の配列については、東北電力管内の基本形ですな
使われているがいしの種類は、そちらとはまた違いますが・・・

1676.腕金別付けで、開閉器2台装柱!


愛知県の市街地では、この構成の開閉器2台装柱が多いです。
ちなみに同じ中部電力管内であっても、長野の方では
高圧用腕金はやや片寄で、耐張がいしは均等に2:1に配置させたものが多いです。
こちらのリンク先の記事の一番下の写真をご参考までに!
中部電力管内の高圧配電線を2回線張った箇所で確認できる開閉器2台装柱については!
というのは、このように、高圧耐張がいしを不均等に片方寄せながら
2:1にしている開閉器2台装柱を示します。
不均等に耐張がいしを配置することで、開閉器の引き紐を引き下げしやすくしています。
ちなみに、東電管内では、こういった構成は採用していません。
東電管内で、2回線の高圧配電線で区分開閉器を取り付ける場合は
必ず1本1本隣合わせでなどで取り付けられる例が多いです。
こうして電力会社ごとに、また構成が違うのも魅力の1つですね~!
愛知県名古屋市とその他、近隣市街地については、高圧耐張がいしをそれぞれ上下で左右逆向きに、不均等に2:1に配置させたものが目立つが!

ちなみにこちらの開閉器2台装柱は、常時開放(非常時以外は開放)です。
(スイッチの役割を果たしている刃の部分が
白の各ある3枚の磁器部分から下ろされているのが見えます。)
配電線は、一見は繋がっているように見えても、事実上はこうして切り離されている区間もあるのです。
それは、隣接の配電線が故障した際に備えてあるためです。


なお、先ほどの開閉器が常時開放であるということは、周辺設備を見上げれば一目瞭然です。w
周囲にある引き通しの高圧用腕金が、開閉器装柱に向けて取り付けられているのがわかります。
唯、この考えは、旧式設備でしか通用しないようなので、そこは注意願いたい。
しかし最新式の設備でも、こういう例を採用した方が面白くなると思うんだがなぁ
電気の流れでわかりやすい!

中にはこういうものもあるようである!↓


それがこれだ!

ここでは、上下で高圧用腕金がやや片寄せ固定となっていて、次いで、高圧耐張がいしの配列については、均等配列の2:1となっているためか、開閉器については珍しく、別の腕金を用意し、別付けせれているのが確認できた。

なお、上段回線の開閉器については、そのまま開閉器を高圧用腕金に直付けしてもいいようにもみえるが、どうやらスケルトンの気中開閉器以外の機種については、開閉器はやや大型となってしまい、そのスペースに収まりきらないことが多いようだ。

1675.高圧2回線は引き通しだが、架空地線は珍しく両引き!



ここでは



2回線の高圧配電線を張った引き通し(基本形)となっているが



それに対して、最上部に張ってある架空地線については、特に分岐箇所ではないが、珍しく鳥居型を使い、両引き留めという構成が確認できた。

おまけ





←東電管内では、赤文字の柱上トランスについては、古いタイプの分類になるが、中電管内では、まだまだ古いものというわけではなさそうだ。他でも複数確認済みだ。

1674.高圧を道側へ寄せて、家側には支線!


ここでは


手前までは、いつも通りのごく普通のやり出しバージョンの両引き留め装柱となっているが


気になったのは!



その終端にあった最後の引き留め柱だ。


こちらだが







よくよく見てみると、家側のみ支線が張られておった。

なお、これについては、前回見かけたものとは多少違う構成だ。
前回は単相交流で、家側のみ支線となったものを確認済みだ。



支線については、どうやら先ほど見かけた

共同支線は丁度、中腹部にある水平の低圧用腕金の辺りより出ておった。
高圧用腕金については、そろそろ交換の時期ですな


こちらのやり出しの両引き留め装柱の方から、共同支線が張られているようで、それが終端では、高圧用腕金の端の部分で支持されているという感じのようだった。

ちなみにこちらの両引き留め柱は、高圧用腕金の錆が凄く、気になったので、年式をちょっと調べてみたが



やはり古かった。
昭和45年前後のものだった。

1673.Uターンさせながらの分岐地点にて、宙に浮かせた腕金発見!


ここでは


通常は中央の高圧耐張がいしの支持用として使われる大きなVストラップを使用して、高圧用腕金を宙に浮かせたものを発見した!

電線が張っているから、腕金を宙に浮かせることができるようである。
それにしても、このVストラップは細いながらも、結構強度はありそうだ。

どうやらここでは、斜めUターンする形で高圧引き込み線を分岐しており、それが丁度、普通の分岐のままでは、変圧器への引き下げ線支持の腕金と干渉してしまうため、高圧用腕金を宙に浮かせたように見られる。

なお、高圧引き込み線の行き先については、コンビニのようだった。
最近のコンビニは、どこでも高圧契約が増えているようだなぁ

ちなみに、宙を浮かせた高圧用腕金については、以前は軽井沢で発見している。軽井沢の方が発見数が多い気がする。

名古屋の方では、あまりこの手のものは、ないのかも・・・
他には、愛知では、春日井の方でも見たかも