2020年2月9日

1662.架空地線はやり出しならず。


ここでは


2回線の高圧配電線を張っていて、全ての高圧配電線を片側へ寄せた、やり出しとなっているわけだが(高圧の支持手法については、いずれとも両引き)



その上部にある架空地線については、珍しく、片寄せ(やり出し)にはなっていなかった。
中電管内でも高圧を片側に寄せる場合は


それに合わせて最上部に張られている架空地線の支持も、片側へ寄せるものを発見しているので、これはレア構成といえよう!

多分今なら、架空地線キャップと一体型のやり出し改造版の架空地線キャップを使うことだろうが、この設備は見た感じ古い感じがする。
高圧支持も腕金であるし

電柱番号札を見ても建柱年の印字はないので、コン柱本体の製造年を確認する。







←年式については、1974年を示しておった。高圧用腕金の錆を見ると、当時物であろう。

1661.高圧は引き通しだが、架空地線は鳥居型を用いて両引き!




こちらは構成が珍しいものかと思われる!



高圧配電線については、高圧10号中実がいしを2:1に配置させたもので引き通しとなっているのだが、その上部に張られている架空地線については、特に分岐箇所というわけではないのだが、珍しく鳥居型を使っており、架空地線は両引き留めされておった。



近距離はこんな感じで!


架空地線に使われている電線の種類については、緑青で銅が錆びた銅線ということでよさそう?
それなりに数をよく見かけます。
ちなみに東電管内では、その手の銅線は、古くからある遮蔽線でしか見かけていない。

1660.針金付きの防護管

中電管内では

鳥が電線に止まらぬようにしている対策としては、針金付きの防護管があるようだ。


それにしてもこれも初めて見かけた!

東電管内もこうしたらいいのに・・・


おまけ

ちなみに、東電管内では以下のような感じとなっている。

↑こちらは過去に神奈川県の横浜市内にて、2015年10月24日撮影
今回はその中でも、ちょっと対策が凄いものを選出してみた。

東電管内では、このような対策がされている。

1本1本ある電線の上に、均等に黒の留め具を取り付けて、小さな線を括り付けている。

しかしこれは実際、外れてしまっているような箇所も確認しているので、これは、中電管内のように、防護管を取り付けた方が有利なように見える。
取り付けも容易そうだし!

以上、個人的な意見でした。

1659.川の横断で特大サイズを!



最近は川の横断をする配電線が少ない中(東電管内だけか?)で、特大サイズの高圧用腕金を中央に固定した両引き留め装柱が見つかった。

それがこれだ!
まずは左側!

なんだか形状としては、昔の通信柱を支持するかのような構成となっている。

高圧耐張がいしの配列についてだが、手前側はいつも通りの不均等の2:1(中央で高圧耐張がいしを固定している大きなVストラップが反対側にもあるものと干渉してしまうため、中電管内ではこういうものが多いようだ。)で次いで、川の横断区間である奥については、均等に並んでいる。


続いて、向かいはこんな感じ!

まぁ、高圧耐張がいしを使った高圧配電線の引き留め手法についてだが、これはお馴染み、川の横断箇所や鉄道の横断箇所については、特殊なワイヤーを使って強固に固定しているようなので、黒やグレーのカバーは取り付けない。


それにしても、一気に2つの配電線路が川を横断する光景なんて、初めて見かけた。
(東電管内では見かけない。)

1658.1本は支線!

こちらは

3本の電線がある内、いずれかの1本が支線です。
さぁどれでしょうか!


正解は、家側の線です。

がいしがないので、一目瞭然ですね



反対側はこんな感じで!





おまけで!



分岐側も!




こちらは新種の極小のパイプアームを使っており、やはり家側については、支線を張っています。