2019年7月28日

1448.引き通しで2:1の均等配列なのに普通に開閉器付き!

東京電力管内では、クランプがいしを2:1に配置しながら開閉器を取り付ける場合は、バランス維持のためなのか、必ず高圧用腕金を少し道側へ寄せてから取り付けることが多いようだが、ここは違った!


ここでは普通に高圧用腕金は道側へ寄せず、普通にクランプがいしは均等配列のまま開閉器が取り付けられていた!


しかもこちらは、高圧用腕金は2つあるが、現在のところクランプがいしは2連ならず!
とはいえ、元は6号中実がいしの2連だったのかもしれない。
アームタイは70年代を思わすアングルだし!

なお、ここはしっかりとクランプがいしに更新したのでこうなった模様
それにしても、ここも幹線の立ち上がりの模様

1447.鍵型金具を使った旧式ですが、レアな構成です!

普通、変圧器への引き下げ線支持に鍵型金具を使った旧式といえば!
(これについては、東京都内でも北区や世田谷区などさまざまな地域で見かけている。埼玉では新座駅前でも見られる。)

低圧本線よりも上に変圧器を配置した旧式で確認できることが多いが、ここは違った!



普通に変圧器は低圧配電線よりも下の方に配置されているタイプで

しかもその変圧器のすぐ上に

鍵型金具が取り付けられていた!
旧式は旧式でも中々見られなさそうな構成です。w



それからこちらは、変圧器への引き下げ線を支持する上部のトンボ腕金の取り付け位置も少し変わっていると思います。
分岐の腕金より上にトンボ腕金を固定しています!


ちょい寄り!



高圧カットアウトの製造年は1981年(昭和56年)を示していた。

そうとなれば!乗っかっているトランスも古そうだ!
恐らくこちらも昭和56年頃の当時物!
この時代ならまだ都内でも一杯あったことだろうなぁ


75kVAの大型だ。容量表示は赤文字。メーカーはナショナル製
(平成10年頃までロゴが見えた気がするんだが、そういや今はパナソニック社なんだよな。)
今も郊外へ行けば見られるっちゃ見られるが、大分更新が進んできている。



横はこんな感じで!



よく見えなかったロゴが見えました。

鍵型金具の拡大写真です。


さて!年式は!


やはり昭和56年式のようでした。

1446.これは驚き!!なんと、6号中実がいしの引き通しが蕨にいた!w

ふぅ、前回の記事でようやく東北電力の配電柱の撮影は終了で、ここよりいつもの東京電力の配電線の撮影に戻りました。

この日は長梅雨が一段落したようなので、猛暑の中、情報提供のあった埼玉県の蕨駅付近へ撮影へ行ってみた。



ここには現代では非常に珍しい、6号中実がいしの引き通しが現存しています!
(古い6号中実がいしを扱ったページについては、別にHPで設けてありますが、これは激レア構成なので、重複してしまいますが、こちらでも紹介することにしました!)
さて、現場へ!
現場に到着!



さぁ、現代はクランプがいしの引き通しばかりですが、それはどこにあるでしょうか~?


正解はこちら!w


見てみると!
埼玉にはいないはずのがいし2連が!
それも引き通しは6号中実がいしのままでいた!
設備は高圧幹線の立ち上がり箇所のようで、それでたまたまクランプがいしに交換されたなかったように見えます。
普通なら確実にクランプがいしに交換されているところですが、こちらは耐張がいしのジャンパー線支持用の気分で現存しているのでしょうかw
(マツコの知らない世界でもご紹介させて頂いたこの6号中実がいしは(番組では、マツコさんがお手にされたVTRが映りました。)、元々、大容量のアルミ線なる高圧配電線の引き通し用に開発されたがいしです!w)

平成生まれの私にとっては、東京電力管内の配電線は、黒目のクランプがいしが見慣れているので・・・
ここだけ白目だと、なんだかかなり不思議な感じがします。

なお、こうした配電幹線の立ち上がりは、配電用変電所付近でなく、数キロ離れた箇所まで地中ケーブルを引っ張って、需要地の中心で立ち上げることもあるようです。

思わずレアなんで、激写w

さて、6号中実がいしの製造年についてですが、結構古そうな時期に製造されたものなので、いくら地上から探しても、側面に製造年及びメーカーの印字はありません!

では、どこにそれがあるか!?

恐らくがいしの頂部に書かれているものかと思います。

それではここで、その例を挙げてみます。

↑これは過去の2012年に、国道6号・水戸街道沿いにて千葉県の流山市内で撮影した別の配電柱ですが!
(※ここにありましたが、無電柱化により現存していません!そうか、無電柱化の予定があったため、この通り沿いには、鳥居型などの古いタイプが大勢いたわけか)


初期に製造された6号中実がいしの製造年及びメーカーは!



←がいしの電線支持点を除く、こちらの頂部の付近に書かれています!(但し、赤い線引きがないものは除く。)
見るとこちらは日本ガイシさんの製造品ですね!
なお、現在では普通に、がいしの側面に、製造年及びメーカー名を印字されているようです!


元のお題に戻り!

さて!先ほどの配電柱の年式確認と行きますか!

 年式は~

とりあえず、配電幹線があることを示すプレートと共に、配電柱に取り付けられている各札を見てみましたが


電柱番号札は打ち替えされており、建柱年の記載まではありませんでした。


こういう時は大まかな年式を調べるため、ここを確認!
(但し、番号札に覆い尽くされ、ここも見えない時もある。)
鉄筋コンクリート柱本体の製造年です。
見ると、小さく73と書かれています。これは西暦の意味です。
やはり、6号中実がいしの普及は1973年(昭和48年)頃のようです。

 反対側はこんな感じで!
私の撮影はホントくどいです。ww

 架空地線支持用の腕金については、雷撃からの遮蔽範囲を考慮したのでしょうか、内側に取り付けられています。
但し腕金は、高圧配電線の上まで追加はされていません。

今までジャンパー線支持用のものとしては、このブログにも数点掲載済みですが、6号の引き通しは本当に初めて見ました!
(古い昭和50年頃の文献で見たぐらい。w)

まさか、現存していたとは思いませんでした。
蕨、恐るべし!

↑幹線の立ち上がり箇所なので、高圧用腕金には誤った接続がないように、「●、△、■」のセンス札付き!
高圧結合器と6号中実がいしが寄り添う光景も初見!
と、ここでふと、太い大容量のアルミ線なる立ち上がり線を支持する耐塩ピンがいしが見えた。

こちらは製造年がみえました。
製造年ですが、やはり1974年(昭和49年)頃を示しています!
もうここが見えれば、6号中実がいしの普及時期は推測できますね!






昭和のいい時代、平成、そして令和も見てきたわけか・・・

これで撮影はおしまいにしようと思います。