2019年2月10日

旧日立航空機立川工場変電所

すぐ近くの撮影に来たということもあり、昔っから電気にも興味があるのて、ちょっと立ち寄ってみました。

旧日立航空機立川工場変電所です。





生々しい弾痕の跡が痛ましいです。

戦災を後世に伝えるために、残したのだそうです。

文化財に指定されています。

(ばあちゃんから戦争の話を聞いたことがある。
地図は小さな紙しかなかったため、逃げるのに苦労した。
爆弾が降ってくるたびに、防空壕へ避難し続けた。


中には避雷器のような装置が見えます。



変電所についての解説
特別公開の日には、内部に入ることもできるようです。
変電所の写真なども見えるようです。





変電所の文字には時代を感じる。





なお、こちらの変電所の裏手には、今となっては非常に珍しい


特別高圧ピンがいし10号が見えます。

ここで、特別高圧ピンがいしとは?
・・・これは現在の懸垂がいしが登場するずっと前!明治、大正、昭和30年代頃まで、6万ボルト以下の架空送電線路の支持用として使われていた!
号数は10号~60号までの種類があり、例えば10号は1万ボルトの送電線路の支持用として使われていた。
60号は6万ボルト用であったが、時には7万ボルトの送電線路でも使われていた。
(谷村送電線がそれに該当する。)
現在では外ではほとんど見かけないが、東京電力の電気の史料館と日本碍子博物館には、今も数多くの展示あり!

ちなみに、上野でつい最近公開されていた明治150年記念 日本を変えた千の技術博では

がいしにあるKYOTOの文字は、かつて製造工業が京都にあったころから印字


明治製造と思わしき、松風工業製の茶塗の特別高圧ピンがいしも展示されていた程!








↑今では外では見ることが全くない、特別高圧ピンがいし10号です。
なお、引き留めについては、現代の254mm懸垂がいしを使用しています。






なお、特別公開の日については、変電所内で実際に使われいたであろう、変電所用の特別高圧ピンがいしの展示もあるのだそうだ。














今回の撮影はこれでおしまい。






旧日立航空機立川工場変電所の最寄り駅は、多摩都市モノレールの桜街道駅になりそうです。


1372.開閉器装柱でトンボ腕金を直付け

高圧用腕金にトンボ腕金を直付けするようなタイプは、開閉器がない場合に適用されることが多い。


ところがこちらは違った!

普通に全てのがいしを片側へ寄せたやり出しとなっているが


普通に高圧用腕金にトンボ腕金を直付けしていた!



これも中々見ることはない。

1371.高圧用腕金にトンボ腕金を直接固定!


今でいう土台不要のトランスでは、変圧器への引き下げ線支持のがいしを高圧用腕金に直付けするものが流行っているが、こちらは違う。


一昔前まで流行っていたトンボ腕金をそのまま高圧用腕金に固定している!





これも中々見かけることはない。

1370.トリプルDアームによる開閉器装柱

3つのDアームを使い、開閉器は中ほどのDアームに取り付け






見かける例は数少ない。

1369.Dアームを使わない分岐とDアームを使った分岐



これもまた珍しい


Dアームを使わない分岐です。

続いて



Dアームを使った分岐を参考用にアップ