2021年4月21日

2162.単相交流2線式高圧配電線なのにダブル変圧器!

 




これまた見かけることが限りなく少ないものだ。

ここでは珍しく、単相交流2線式高圧配電線なのにダブルで変圧器が取り付けられていた。

単相交流2線式高圧配電線については、単相変圧器を通して単相3線式の低圧電灯線しか取り出せないから、これは両方とも電灯用の変圧器だ。


高圧引き下げ線については、合計4本で、本線からはそれぞれ2本ずつ取り出しているのがわかる。





低圧側の結線はこんな感じ。

それぞれ各変圧器より3本ずつ線が出ているから、ここではいずれとも電灯用変圧器であるのがわかる。


鉄筋コンクリート柱の製造銘板は1970年を示していたが、変圧器は何度か取り換えられたことだろうと思う。

当時物はあの2本の単相交流2線式の銅線ぐらいであろう。


おまけ


直前では、三相3線式の高圧配電線を張ったものもあり




こちらも同じく高圧引き下げ線が合計4本あるから、どちらとも電灯用変圧器であるのが見て取れた。







背面はこんな感じ。

先ほどと同じく、低圧側は3本ずつ電線を引き出している。