2022年12月24日

3401.東電管内に中電の低圧配電線

 


これは、中電の発電所関連で使われる小さな電源用みたいだ。

では電源側より、後ずさりしながら見てみよう。




中電の低圧配電線は、水平配列が基本である。









両引き留め箇所は抱腕金

なお、その下にもまた別の小さな低圧引き込み線も見られる。




ご覧の通り、右側奥には東電の配電柱も立ち並ぶ。

ここはまだ富士川の東側であるから、東電の電源供給エリアである。

各電力会社は、他社設備への電源供給は、なるべく行いたくはないのだろう。

(小規模の場合による。今や送電設備なら、他社で電気が足りなくなった場合、電力融通で他社へ供給しているものがあるからなぁ)

電力量計などが必要になるからであろう。

なお、支持物については、東電管内でも普及している鉄筋コンクリート柱と鋼管柱を組み合わせた複合柱となっていた。

この感じだと、下に張られている小さな低圧引き込み線の電線路名が長貫水槽線に思えるが、その上にある低圧配電線の電線路名は、文字が消えており、見えなかった。





終端はここだな。

最後に!


少し離れたところで確認できたが、今見た小さな低圧配電線は、ここの変圧器で立ち上げているようだ。

3400.切ったジャンパー線を上げながらの引き留めだが、限流ホーンはなし その2

 




3399.川の横断で少し長い水平腕金・中央固定

 


この周辺では東電の配電線も芝川を横断するため、腕金はいつもより長めのものとなっていた。

3398.切ったジャンパー線を上げながらの引き留めだが、限流ホーンはなし その1

 


こういう感じの構成であれば、限流ホーンが付く構成に見えてしまうが、ここではそれはなかった。



多分、それが登場する前からある地域特有のものと思われる。

引き留め箇所の断線を懸念して取り付けた、という感じだったのだろうか





いずれともスパンが長かったから、そういった面で、雷による断線の懸念があったのだろう。

3397.芝富長貫線・芝川を渡る4基の鉄柱





とはいえ、1基目は小さめの鉄塔にも見えなくもない?




ジャンパー線支持の長幹がいしは、下向きだった。

がいしについては、特に懸垂がいしは使っておらず、鉄道横断などで使われる引き留めクランプを用いたもののようである。



プレートは、下段の配電用のものしか見えず。




基礎は戦前構成だったから、ここも大正15年かと思われる。







3基目は


ハンガー装柱が鉄柱に付いていた。






そして最後の4基目は、上段の芝富長貫線となっている方に避雷器があり、引き下げている感じだった。




下段は、富士市北松野エリアへ配電される高圧配電線

手前の1回線がそれだが、立ち上げかと思われる。