2022年7月31日

2987.短い高圧用腕金を使用したやり出し装柱の引き留めだが、2つの高圧耐張がいしは珍しく、道路側へ詰める。


ここで気になったものは



この先のDアームを路地を曲がったところにあった。



これだ!


ここでは珍しく!



1960年代~70年代初頭頃までによく普及していた、短い(長さ1500mm)高圧用腕金を使用したものとなっているが、今回はその手のもので珍しく、やり出しによる引き留め装柱が確認できた。

(昔は耐塩皿がいしを使用したやり出しの引き通し装柱でも、この手のものが普及していたようだ。前にそれを70年代のドラマ「大都会」で見た。w)

ここは狭い路地のため、長らく残ったのかと思うが、現在では種類的に見ても、この例は限りなく少ない。







変圧器への高圧引き下げ線支持には耐塩高圧ピンがいしを使用しているが、高圧用腕金に残っているのは高圧ピンがいしで、それまた時代の差を感じた。



また、高圧絶縁電線も古い銅線のままで残っていた。






重ね付けで1つ残った高圧ピンがいしについては、変圧器への高圧引き下げ線支持用で使っていた感じだろうか



年式については、1961年を示していた。(コン柱の製造銘板による。)






ここで今一度分岐元も確認するが



こちらは短い水平腕金ではなくDアームだった。


2986.ミニアームで分岐

 


ここでは、ラインスペーサーを取り付けた高圧配電線を分岐しているが



その分岐箇所の腕金が、相当短かった。





通常はこれは、動力線の支持用で使用している腕金ではなかろうか


2985.錆びついた都市型変圧器

 



今やオフィス街でよくありげの都市型変圧器だが





ここまでの錆びようは今回が初見。

そろそろ取り換えが必要みたいだ。



なお、都市型変圧器については、ここでは珍しく?道路とは反対側の歩道側を向いていた。



通常なら道路側を向くと思うが、ここでは高圧低圧含めて歩道側を向いているから、それに合わせるかのごとく、都市型変圧器もまた歩道側へ向けたようである。


おまけ投稿:雨覆い付きの旧式のケーブルヘッド






巣鴨地蔵通り商店街沿りでは、後もう1つ、古いのがあった。



これだ!






高圧引き込み線開閉器を取り付けて高圧引き込み線を引き下げたものとなっているが、引き下げているものが古く、雨覆い付きの内陸用の旧式のケーブルヘッドとなっている。

最後に


新旧の違いはこの通り。



今はCVTケーブルで1本ずつねじれさせているのが基本であるが

昔のCVケーブルは、3芯を一つのケーブルにまとめたものが基本だった。


2984.やり出しの両引き留め装柱で、珍しく高圧配電線の配置は左詰め




ここは、手前側の負荷側向きの単一腕金も古いが



気になったのはその奥だ。








電線の長さが足りなくなったのだろうか


やり出し装柱で両引き留めとしたものだが、珍しく高圧配電線は、高圧耐張がいしごと左詰めとなっていた。
(と思ったが、どうやら隣接配電柱へ向けて支線を張るために、そのような構成としたようだ。)


腕金で支持できなくなった箇所については、コン柱にバンドを取り付けているようだ。