ここで気になったのは、建物側のクランプがいしの配置である。
通常ならばこの場合、限流ホーンはクランプがいしの右側に取り付けると思うが、こちらは違った。建物側のものを少しコン柱で寄せて、限流ホーンに関しては、建物側に取り付けられていた。
この手のものは、今回が初見かなぁ
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ここで気になったのは、建物側のクランプがいしの配置である。
通常ならばこの場合、限流ホーンはクランプがいしの右側に取り付けると思うが、こちらは違った。建物側のものを少しコン柱で寄せて、限流ホーンに関しては、建物側に取り付けられていた。
この手のものは、今回が初見かなぁ
配電鉄塔というのは、川幅が長すぎて、到底通常の鉄筋コンクリート柱で支持できないような箇所で活用される。
しかし近代では、例えその川幅が広くとも、道路の橋に沿って配電線を通してしまうため、そう簡単には見かけない。
ここでは
川幅の広い川を横断するため、珍しく配電鉄塔となっていたのだが、珍しくそれは、通常の送電線と併架されているのであった。
その送電線は、先ほど見かけた杉山線であった。
もちろん併架手順としては、電圧の高い通常の送電線が上部に来て、その下段に2回線の高圧配電線を通しているという感じであった。
配電鉄塔もまた高低差があるため、送電塔に沿って引き上げなくてはならない。
そのため、ここでは送電で使われる長幹がいしを使用して、上部へ引き上げていた。
なお、その引き上げ箇所までの高圧耐張がいしについては、強度対策のためか、珍しく3連結で、横断区間については、送電線のように裸電線ではなく、通常通りの絶縁電線となっていた。
しかし絶縁電線のまま懸垂がいしや長幹がいしで引き留めるわけにはいかないから、引き留め箇所については、その絶縁被覆を剥いでそれぞれ噛ませあるのが見られた。
配電鉄塔の周囲は、配電幹線の立ち上がり柱ばかり。
高圧耐張がいしのストラップは、尖がるように長いから旧式かも。
なお、連絡用開閉器についても、強度対策のためか、本線の高圧用腕金のすぐ下に、別付けで取り付けていた。